オコシスト雑記

2018.11.13

レコーダー棒が活躍! PTAでは音声起こしが普及していた

うちの子供たちが行った小学校では、PTAの役員会は平日昼間に開催されていました。仕事をしている親は困り果てることになります。仕事を休みにくい人でも、くじで当たれば逃げられません。
単なる学級代表ならまだなんとかなりますが、その中でさらにくじ運が悪くてPTA執行部に選ばれてしまうと、万事休す…のはずです。

学校の教室の写真

 

仕事が忙しいと書記を勧められる

ところが。うちの子供たちが行った小学校では、「執行部に選出されたけど会合に全然出られない人」には、書記がお勧めということになっていました。
なんと、役員会をICレコーダーで録音するから、その音声ファイルを受け取って自宅で議事録を作成すればいいというのです。

こんなところに、音声起こし(テープ起こし、文字起こし)が普及していたとは。
しかも、意外に録音のノウハウがしっかり開発されていました

PTA役員は、2名×3クラス×6学年=36名前後の出席。机をロの字に並べると、かなり広いスペースになります。執行部の机にICレコーダーを置いては、遠い席の声まで録音しきれません。

 

レコーダー棒が活躍!

そこで、長い棒の先にレコーダーを固定します。机のロの字の中に執行部が一人入ってしゃがみ、発言のたびに中腰で移動して、発言者にレコーダー棒を近づけます。重労働で気の毒ですが、これならよく録音できますね。
「今学期の活動状況を、クラスごとに報告してください」というときには、棒がついてないICレコーダーが机上を順に回されていました

「家で起こせばいいよと言われたけど、録音が聞き取れない!」ということが過去何度もあって、蓄積されてきた録音ノウハウなのでしょう。

残念ながら、自宅作業の書記さんがどう作業しているかは知ることができませんでした。スマホが普及した分、むしろPCのスキルが一般には下がっているようなので、ちょっと心配な感じではありました。

 

自宅作業の効率は確認できず

音声ファイルをちゃんとネット経由で受け渡しているのか、原始的にICレコーダー本体を手渡ししているのか。音声ファイルで受け取っても、Express Scribeなどの音声起こしに特化した再生ソフトの存在を知らずに、メディアプレーヤーあたりで手間のかかる音声再生をしているのではないか。ケバ取りという技術を知らずに「あのー」「えーと」も含めて何から何まで全部書き起こしてしまい、そこからあらためて議事録に書き直しているのではないか。

もしかしたら書記さんは「役員会に出席できるほうがずっと楽…」と思えるような長時間作業を、家でしていたかもしれません。
逆に言えば、きちんとした知識を持って文字起こしできる人なら、PTA役員や執行部に当たっても怖くない!という結論になるかもしれませんね。
(…えっ、私ですか。学級代表になることはありましたが執行部はやらずに済んだので、議事録作成の作業は経験しませんでした)

廿 里美