文字起こしを仕事にしよう

2018.09.27

文字起こしを仕事にしよう

「文字起こしを仕事にしたい!」

それは、どんな理由からでしょうか?
副業にしたいから
介護・育児などと両立しやすそうだから
定年退職などリタイア後の仕事(セカンドキャリア)にしたいから

どれも実現可能です。
文字起こしは、副業・リタイア後の仕事向きで、家庭とも両立させやすく、年齢、性別、居住地も問いません。

また、文字起こしの仕事はたくさん発生しています。
裏方仕事なので目立ちませんが、社会の各所で必要とされています。

「でも、どうやってスタートすればいいの?」

次にご紹介する方法やルートを参考にして、ぜひチャレンジしてみてください!

 

◆文字起こしの仕事をスタートする方法・仕事を得るルート

パソコンを持っていてインターネットが通じていれば(そして当然ですが文字起こしのスキルを持っていれば)、文字起こしの仕事はスタートできます。
在宅ワーク(自営型テレワーク)をしたい場合、文字起こしの仕事を得るルートは、大きく次の3つに分かれます。

  • 1)文字起こしの会社の登録スタッフになる
  • 2)クラウドソーシングのウェブサイトで、単発の仕事を得る
  • 3)企業や役所などから直接的に受注する

一つひとつ見ていきましょう。

 

 1)文字起こしの会社の登録スタッフになる

最もメジャーな方法です。ネット検索して、まず文字起こしの会社を探してください。
その会社のウェブサイトに「スタッフ募集」コーナーがあれば見てみましょう。

 

★ネット検索のコツ~さまざまなキーワードで検索しよう
「文字起こし」は、他に「テープ起こし」など、さまざまな呼ばれ方をします。
会議の音声を起こせば「議事録」「会議録」になります。
老舗企業だと「速記」と付く社名がよくあります。
速記符号から普通の文字に直す作業は「反訳」と呼ばれますが、
それとの関連で文字起こしが「録音反訳」と呼ばれることもあります。

いろいろなキーワードで探してみよう

在宅スタッフを募集している会社はたくさんあります。
(たくさん見つからなかったら、仕事探し以前にネット検索の練習が必要かも?)

多くの会社は、「トライアル」で在宅スタッフの選考を行います。
候補者には音声ファイルと仕様書ファイルが送られ、文字起こしして納品します。
その原稿を審査するという形式です。
漢字テストや面接を実施する会社もあります。

文字起こし原稿だけを提出するトライアルであっても、その文字起こしファイルだけが審査されているわけではありません。
ファイルをダウンロードできなかったり、指定のパスワードをかけられなかったりすると、減点されてしまうかもしれません。
どの仕事方法であっても共通ですが、インターネットやパソコンを使いこなせることは重要です。

 

2)クラウドソーシングのウェブサイトで、単発の仕事を得る

「クラウドソーシング」も、ネット検索するとたくさんヒットします。
これらのクラウドソーシングサイトは「仕事をしたい人」と「仕事を頼みたい企業など」の橋渡しをするという立ち位置です。募集の当事者ではないことに注意してください。

クラウドソーシングには、デザインやウェブ制作、ライターなどの案件が特に多く、実は文字起こしはさほど多くありません。提示される報酬が安いことが多いのも特色です。

なぜ、報酬が安く設定されるのか?
文字起こしの会社でない一般企業が募集する場合、「1時間分の音声なら、2時間もあれば書き起こせるだろう」などと想定され、文字起こしの手間が理解されていないことが多いからです。
(文字起こしの会社は、その手間を理解して報酬を設定しています)
実際には到底引き合わない金額が提示されている激安案件は避けて、慎重に応募しましょう。

 

3)企業や役所などから直接的に受注する

仕事の発生先から直接的に案件を受ける、いわゆる直請け(じかうけ)です。
文字起こしの会社やクラウドソーシングサイトなどの仲介者が挟まらない分、高報酬が期待できます。

ただし、当然ながら営業力が必要です。
営業という言葉には、知らない会社に押し掛けたりというイメージがありますが、ウェブの活用をおすすめします。
営業ウェブサイトの作成、ブログ、SNS(FacebookやTwitterなど)の発信を通して、問い合わせを呼び込むという方法です。

◆在宅ワーク以外の道もある

在宅ワーク以外にも、文字起こしの仕事を受注する方法はあります。

  • 4)文字起こし会社の社員になる
  • 5)文字起こしの派遣として登録し、依頼があった会社へ起こしに行く
  • 6)文字起こしが発生する会社の社員になる

6)は、特に士業と病院です。
弁護士・弁理士などは、書類に記載すべき内容を自分で録音して、その音声を事務スタッフに渡すという仕事形態を取ることがあります。口述録音からの文字起こしですね。事務スタッフは、口述内容を聞いて書類に入力します。

口述録音→文字起こしは、病院でも発生することがあります。
病院で口述内容を文字起こしして入力する人は、メディカル・トランスクライバーと呼ばれます。

他に、「文字起こしを勉強した」と話すと、思いがけなく家族や知り合いが仕事を持ってきてくれることもあります。
これらいろいろなルートを通じて、仕事につなげてみてくださいね。