今やっているゲームの、チームメンバーを編成する画面。
表示されている「T」のマークは、チームメンバーという意味です。私はTとチームが結びつかず、「Tって何だっけ?」と毎度戸惑います。「チーム」は「Ch」で始まるような気がしてしまって、「Team」というスペルがイメージできません。
今ならteam→ティームのはずなのに
外来語(のうち、片仮名で書く言葉)の表記は、「その言葉が日本に入ってきて定着した時期の日本人の発音」を反映しています。
ideaを当時「アイディア」とは発音できなかったので「アイデア」。
teamを当時「ティーム」とは発音できなかったので「チーム」。
(私の明治生まれの祖父はティッシュと言えず、テッシュと言っていました)
新しい時期に入ってきた言葉は、「ディスコ」「セーフティー」というふうに、ディやティが使われます。今は一般に発音できるからです。古い時期に入ってきていたら「デスコ」「セーフチー」と表記されていたかもしれません。
もし、今新しくteamという言葉が入ってきたら当然「ティーム」と表記されるでしょう。そうすれば、ゲーム画面で「T」マークを見て戸惑うこともなかったはずです。
以前から存在する外来語はテキストを見よう
外来語(のうち、片仮名で書く言葉)の表記は、文字起こしをする際に苦労します。「原語がこのスペルならこの片仮名」という法則は一応あるのですが、アイデアやチームなど古くから存在する外来語には反映されないからです。
・新しい言葉は、「原語がこのスペルならこの片仮名」という法則で判断してOKなことが多い。二重母音や、まだ完全に日本語の中に定着していなさそうな発音「トゥ」などの言葉は、表記のテキスト(『記者ハンドブック』など)で確認。
・古い言葉は、表記のテキストで確認。
ということになります。
文字起こしをスタートして、「アイディア」がスタンダードな表記ではないと知ったときの衝撃は忘れられません。
(20年やっているので、もはやダサい表記に動じなくなりましたが…)
※ちなみに、ゲームの画像はファンタジーライフ オンラインより。
※ちなみに、外来語(のうち、片仮名で書く言葉)の表記と記載しましたが、片仮名で書かない外来語とは、江戸時代やそれ以前に入ってきた言葉「かるた」などです。