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2014.04.04

録音と文字起こしの最新動向:オリンパスと相互取材(2)

オリンパスのICレコーダーDS-901と、それに連動するスマホアプリ「OLYMPUS Audio Controller」の話題、続きです。喜田さんが、「保存するときは…」とさらに言いかけたところから。

 

本人が帰社する前に作業スタート!

喜田:録音した音声を保存するときは、スマホのアプリ上でこの「Dropboxに転送」をタップすると、お使いのDropboxにも送られます。そのDropboxを、例えば会社の方と共有していれば、録音終了後直ちに、会社ではこの音声ファイルや写真ファイルにアクセスすることができるわけです。これは業務の効率化につながると思っています。

廿:なんと。本人が取材先から電車を乗り継いで帰社する前に、社内ではもう作業を進めることができるわけですね。さっそくDropboxを使いたくなってきました(とはいえ、Dropbox以前にまずDS-901が必要という、心の声)。

大上:音声を録音しているときに戻りますが、インデックスはこのように5種類分けて付けることができます。

 

普通のしおり(Index)の他に、前回から話題に出ている写真のインデックス「Photo」があり、他に「!」(Important)、「?」(Question)、それからこのアイコンは…「New topic」。なるほど。5種類のインデックスを付け分けるというのは、従来のICレコーダー上ではほぼ不可能でしょう。スマホなら画面に表示されているアイコンを指でタップするだけですから、手軽です。

音声を再生しているときのスマホアプリ「Audio Controller」画面。音声のそれぞれの位置に、インデックスマークが表示されている。

 

他のタブレットやPCでもデータにアクセスできるが

廿:レコーダーの遠隔操作に直接使ったスマホ以外でも、写真を含むインデックス情報を見ることができるわけですね。

大上:そうです。スマホやタブレットなら、この無料アプリ「OLYMPUS Audio Controller」を入れれば大丈夫です。

廿:PCで音声を再生するときは?

喜田:実は、スマホからDropboxにデータをアップロードするときに、ビューワーが自動的に付いていきます。DropboxからダウンロードしたデータをPC上でダブルクリックすれば、すぐブラウザ上で見られる・聞けるようになっています。

廿:それは便利ですね。

喜田:ただ、あくまでビューワーですから、編集はできないのです。音声を再生しながらここは重要だと思っても、PCでは「!」のインデックスを付けるなどの操作はできないわけです。だから、やっぱりSonorityでデータを開くことができるほうがいいです…よ…ね…(だんだん小さくなる声)。

廿:あ、あの…。私、テープ起こし作業にSonorityを使おうと思ったこと、ないんです…(同じく、だんだん小さくなる声)。

 

俄然、雲行きが怪しくなってまいりました。

ちなみにSonority(ソノリティ)というのは、オリンパスが最近のICレコーダーに付属させている音声ソフトです。最近といっても、私のDS-750(2009年秋発売)に付属していたのが最初のバージョン1.0のようですから、もう5年の歴史があるんですね。

「使おうと思ったことがない」という爆弾発言をしてしまいましたが、私の持っているバージョンが古いために「あの機能がない!」「この機能がない!」と思い込んでいた部分もあったようです。最近のSonorityはかなり改良されていたことが、次回、明らかになります。

録音と文字起こしの最新動向:オリンパスと相互取材(3)