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2014.04.02

録音と文字起こしの最新動向:オリンパスと相互取材(1)

3月13日、オリンパスイメージング株式会社(以下オリンパス)にお邪魔してきました。ICレコーダー、ソフトウエア、周辺機器について、オリンパス←→okosoの相互取材です。
オリンパスはオーディオ事業推進部の企画グループ喜田哲生さん+開発グループ大上裕二さん。okosoからは私、廿里美が、「こんなことできたらいいのにな」という声を、周囲のオコシストやライターにも聞いてから行きました。

 

ICレコーダーDS-901はスマホアプリと連動

廿:(録音セッティングをしながら)相変わらず御社のVoice-Trek DS-750、重宝しています。

喜田:ありがとうございます。DS-750の現在の後継機がこのDS-901です。

DS-901
http://olympus-imaging.jp/product/audio/ds901/index.html

喜田:DS-750よりちょっとサイズが大きくなっていますが、その分機能は満載です。Wi-Fi機能が搭載されていますので、スマホアプリと連動させて使えるんですよ。スマホ側で録音のスタート・ストップができますし、インデックスマークを付けることもできます。

廿:おお、これがうわさのDS-901
(お話を聞きながら写真も撮るというのは私にはムリだったので、写真は後でお借りしたものです)

 

 

大上さんがデモを見せてくださいました。
スマートフォンアプリ「OLYMPUS Audio Controller」を起動。スマホ上で録音アイコンをタップすると、レコーダーDS-901の録音がスタート。

 

遠くのレコーダーを手元で操作

レコーダーを遠隔操作したければ、オリンパスにはもともと別売リモコンがあります。でも、リモコンは単にRECボタンとSTOPボタンがあるシンプルなもの。その点、スマホアプリはもっといろいろなことができます。

座談会などを録音しに行くとき、発言者を記録するためにオコシストは全員の口元が見える位置…本体のテーブルとは離れた位置に座ることがあります。ICレコーダーは本体のテーブルに置きますから、遠隔操作はぜひ欲しい機能なのです。
(もちろん手元にもう1台、予備のレコーダーを置きますが。この複数レコーダー問題は、第7回でまた出てきます)

大上:セミナーなどで会場に資料が映し出されたとき、スマホアプリで「Photo」のアイコンをタップすると、写真を撮影し、音声データにインデックスすることができます。録音終了後、音声データを簡単にスマホ内に転送できます。もちろんレコーダー本体にも、音声データは保存されます。転送した音声をこのアプリで再生すると、該当する位置でインデックスが表示され、インデックスをタッチすると写真が大きく表示されます。

 

撮った写真が音声再生時にポップアップする!

廿:えーと…。これはすごく多くの情報を含んでいるし、従来のレコーダーの不便をドドッと解消しているような。つまり、

(1)スマホアプリで、レコーダーを遠隔操作できる。
(2)スマホで撮影した写真をインデックスマークとして使える。
(3)音声ファイルはスマホに転送、レコーダー本体のも残る。→どちらかの機材をうっかりトイレに落としたりしても(そんなこと心配するのは私だけか?)片方のデータがバックアップになる。
(4)あとで音声を再生するとき、写真を撮影した位置に差し掛かると、写真をポップアップ表示できる。

特に、(4)は便利かも…。セミナー会場で、スクリーンに映し出された資料を撮影することがあるのですが(紙の資料が配布されない+講演者のパワーポイントファイル自体をもらうには至らなかった+撮影許可は取った…という場合)。でも、あとで文字起こしするとき、どの写真が音声のどの部分に該当するかは相当丁寧に確認しないと分からないのです。「グラフ13を必死に見ていたら、グラフ15に関する話題だった」ということがよくあります。
音声と連動してグラフ15の写真が立ち上がってくれれば、この苦労を解消できますね。

廿:という理解で合ってますか。

喜田:はい。でも、それだけじゃないんですよ。保存するときは…。

ちょ、ちょっと待ってください。頭の整理が。
こうバリバリと懸案を解決されては、周囲からヒアリングしてきた要望を伝える必要はあるんでしょうか。
いや、でも。話を聞いているうちに、別の心配も出てきました。次回へ続きます。

※月全8回の予定です。

録音と文字起こしの最新動向:オリンパスと相互取材(2)