話者の声は小さくなく、話し方も明快。ただもう、あまりの早口なので聞き取れない。これもよくあります。
例)「話せるということでございます」と聞こえた部分、聞き直したら実は「判断しているということでございます」だった
「は・な・せ・る」→実は→「はん・だん・して・いる」 2音が1音に聞こえるような早口で、いわば天然の2倍速音声です。
続きの「ということでございます」も、音として全部正確に聞き取れるわけではありません。例えば議会などの答弁という状況では普通そう言うだろうと予想して聞くので、早口でも聞き取れるということにすぎません。
○対策1→音声ソフトを遅くして聞く
録音状態がよく、発音も明瞭な場合は、やや遅めに再生するとよく聞こえることがあります。私はDSS Playerだったら0.8倍速で聞きます。Voice Writingはもっと微調整ができるので、0.9倍速ぐらいにすることもあります。等速よりわずかに遅くするだけでも、ずいぶん聞き取れます。
※Voice Writingの無料版は遅くしたとき声も低くなるので、スタンダード版のほうを使います
○対策2→途中で運動をする
天然2倍速といえるぐらいの早口を文字起こしする場合、音声1分あたりの文字数もふだんの倍近くになってしまいます。必死にキーボードを打っているのに、ちっとも音声のタイムカウンタが進まない!という状態です。
ストレッチや肩のぐるぐる回しなど、途中で運動タイムを入れましょう。むきになってタイピングし続けると、けんしょう炎やひどい肩こりの危険があります。