テープ起こし・音声起こしの総合情報サイトokoso | 今日も音声起こし中

今日も音声起こし中

2010年11月アーカイブ

11月6日土曜日、いつものように毎日新聞を後ろから読み始めると(ちなみに、うちは新聞を2紙取っていまして、日経新聞は前から毎日新聞は後ろから読みます)、社会面に「尖閣ビデオ流出 海保幹部ら口重く」という記事が掲載されていました。そこに、石原東京都知事のコメントが。
「『冗談じゃない。実態を見てもらいたい』という内部告発だろうが、結構なことじゃないか」と述べた。

 

東京都のマル秘動画が流出しても、「結構なこと」とおっしゃるかどうか。それはともかく、コメント記事にはこの前後にもセンテンスがありますが、今回のポイントはこのセンテンスです。しゃべり言葉の文字化や記事化についての、いいサンプルになりそうです。

 

新聞をさらに前へめくっていくと「武蔵野版」ページ、地元のニュースです。ちょうど「石原語録 知事会見から」という毎週の記事がありました。さっきのコメント記事の該当部分は、「石原語録」では次のようになっています。
結局内部告発でしょ。「こんなこと黙ってられるか」と、どこの人間か知らんけれども、「冗談じゃねえや、国民の目に実態を見てもらいたい」という形で流出した。結構なことじゃないですか。

 

社会面の記事より、こっちのほうが石原知事のしゃべったとおりというイメージですね。公式な記者会見でも「冗談じゃねえや」というようなくだけた表現を使うのが、この知事の話し方の特徴ですから。

 

社会面の記事では「内部告発」という言葉が「冗談じゃない」の後ろに来ていますが、石原語録では「冗談じゃねえや」より前に出てきています。
社会面は「記者が書いた記事」であって、カギカッコなど使ってセリフっぽくしていても、実は発言どおりなのではありません。それは記事の書き方として正しいのです。しゃべったとおりに文字化すると、読者にとって理解しにくい原稿になってしまうことが多いからです。

 

では、石原語録は音声に忠実(つまりしゃべったとおり)なのか、確認してみましょう。
東京都ウェブサイトの下記ページに、毎週の会見の録画映像があります。
知事の部屋/石原知事記者会見(平成22年放送分)
http://www.metro.tokyo.jp/GOVERNOR/KAIKEN/kako22.htm

 

録画映像から、該当部分を文字起こししてみました。べったり発音のままに起こしています。
結局内部告発でしょ。こんなこと黙ってられるかっていう、どこの局署の人間か知らんけれども、冗談じゃねえやってことで、国民の目に実態を見てもらいたいという形で、あれが流出した。結構なことじゃないですか。

 

「石原語録」も、このベタ起こしに比べれば、発言に多少手を入れて読みやすく加工してあることが分かります。

 

  〈1〉  〈2〉  次ページへ