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今日も音声起こし中

こんにちは、おーです。

前回からすっかり間が空いてしまいました。

 

ご縁あって就けた現職(文字起こし在宅ワークの仲介)。

「かけだしオコシスト」を名乗っていますが、実際のところは文字起こし作業よりも、受発注の仲介事務作業のほうが多いんです。

 

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◆文字起こし受発注の仲介って?

ーー仲介と言ったって、音声を作業者に渡して、起こしてもらった原稿を受け取って、そのままクライアントに納品すればいいのでは?

 

入職当初、失礼ながら具体的にどんな事務作業が発生するのか想像しきれておらず、そんなふうに考えていました。

 

そこで今回は、私が日々行っている文字起こし受発注の仲介事務について、少しご紹介してみたいと思います。

 

 

◆仲介事務の主な流れ

①クライアントから依頼、音声や資料を受け取る。

 主にメール、データでのやりとりです。

 予告されているときもあれば、突然依頼されることもあります。

 

 

②音声の再生、資料が開けるかを確認。

 あまりに録音状態が悪い、データが壊れている、予告の音声長さと

 大幅に異なるなどの場合はすぐにクライアントに問い合わせます。

 

 

③起こす箇所と、合計の長さを確認。

 会議音声で「資料説明を除く討議部分のみを起こす」という

 指示もたまにあるので、事前に確認します。

 

 

④データ授受報告、音声長さ・金額見積り・納期などを

 クライアントに連絡。

 資料の有無や、話者情報が不明の場合は、併せて問い合わせます。

 

 

⑤文字起こし作業者手配スタート。(ここでようやく…!)

 メールにて指名でお願いする場合と、数人に公募する場合があります。

(公募の場合は、基本的に先着順で依頼しています)

 作業者が決まったら、個別にデータダウンロード先を案内して、

 起こし作業を始めてもらいます。

 作業開始後も、起こし作業者から質問が来れば随時対応します。

(クライントに再度問い合わせて折り返すこともあります)

 

 

⑥作業者から納品 → 起こし原稿の確認。

 聞き直し、校正。資料があれば見ながら、用語や表記を確認します。

 長い音声を分割作業した場合は、一つの文書ファイルにまとめて

 全体の表記統一や起こし方の調整をします。

 

 

⑦起こし原稿完成、クライアントに納品。

 納品はメールでのデータ送付がほとんどです。

 実際に起こした長さと金額を連絡し、後日、請求書を送付します。

 納品後は預かっていた音声、資料などのデータを削除。

 

 

こうしてざっと書き出してみただけでも、結構ありますね。

当初の私の想像では、②③④の事前確認作業と⑥の校正作業がすぽんと抜けていたわけですが、今考えてみると抜けていた部分がむしろ重要な気がします…

 

繁忙期で、案件が何件も重なって同時並行の状態だと特に混乱しそうになるのですが、納期に合わせて、誰に、どれだけの分量を起こしてもらえるのか、脳内パズルを不器用ながらに組み立てつつ、奮闘しています。

 

 

>>体験記、次回も続きます

新たな環境で仕事を求めるも、なかなか踏み出せず。

途方に暮れて、ぼんやりとただ時間だけが過ぎていきました。

 

外勤にしろ在宅ワークにしろ、大人しく待っているだけでは仕事はやって来ないんだなあと、当たり前のことを実感しながら、仕事獲得に向けて少しずつでも前進させたい!と、クラウドソーシングサービスの利用を試みたのですが…

 

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◆仕事はタダではもらえない?

気持ちばかりが焦り、冷静さと判断力を失っていた状況で、クラウドソーシング系のウェブサイトでよく見かける「カンタン」「だれでもできる」という言葉にだまされてもいいかと半ば開き直ってきていました。

 

とにかく、仕事獲得につなげるために無料の会員登録を済ませて受注のステップへ進もうとしたのですが、

 

――「コンペ」「プロジェクト」「タスク」 …??

 

聞き慣れない単語がぞろぞろ並びます。

 

それらが仕事の形式であることは説明を読んで分かったものの、形式によってはシステム利用料が発生するとのことで、再びの疑心暗鬼。

 

――やっぱり、在宅ワークの仕事を獲得したければ、お金を支払わなければいけないんだ…

 

発注者側になった今なら、仲介手数料としてのシステム利用料(報酬の1~2割程度)がそう不当な請求ではないと想像できるのですが、当時はどこにどういう経費が発生するのか見当がつかず、私は単純に「仕事が欲しくば金を払え」という世界だと思ってしまったのです。

 

 

 

 

 

◆時給50円以下のライティング

そもそも、自分にできそうな仕事はあるのか?ということで、実際に公開されている仕事を見てみました。

 

未経験OKなら、専門スキルはないけれど短い文章を書くことはできるかもしれない。学校のレポート課題のような感覚で安易にそう思い、ライティングの仕事を中心に探し始めました。

 

「【募集・未経験可】250円/1記事(1500字~2000字)

食と健康に関する記事作成」

 

割と身近な題材で未経験OKということで、初めにパッと目についたのですが、1500字以上で250円。

遅筆な私だと時給40円くらいになってしまうのでは…と、報酬額の少なさに呆然としました。

 

他にも1記事(2000字以上)あたり500円~1000円というものも見かけましたが、自分が知らない領域だったりすると、執筆以外に調査の時間も必要になってくるので時給にするとやっぱり100円以下にはなってしまいそう。

 

ピンからキリまであるとはいえ、どのくらいの報酬額が妥当で、発注者もどういうところで信用できる相手だと思っていいのか、自分だけでは判断できませんでした。

 

 

◆踏み出せなかった、在宅ワーカーへの道

知り合いに在宅ワークをやっている人、経験者がいなかったので相談できるあてもなく、ネットで見ず知らずの在宅ワーカーに突然相談を持ちかける勇気もなく。

 

クラウドソーシング系のウェブサイトで、「初めての方でも安心!何でもご相談ください」という相談窓口があっても、どうせ内部の人が良いことしか言わないんじゃないか?と、ここでも何かしら疑ってしまうという状態に。

 

――相談の後、高額セミナー勧誘につながったりしたらどうしよう…

ネズミ講に巻き込まれたらどうしよう……

 

膨らむ想像と不安で、悶々はMAXに。

結局、在宅ワーカーの道は諦めようと、再び求人サイトで外勤の仕事を探し始めたところで現職場のパート求人情報を発見。悶々とした気持ちの中でしたが、面接を経て無事に採用が決まりました。

 

現職で在宅ワーカーさんとのやりとりが非常に多いことは、実は入職した後で分かってきたことなのですが、これは身をもって在宅ワークの世界を知ってみなさいということだったのかと、何かのご縁を感じています。

 

在宅ワーカーの道を諦めたところで出会った、在宅ワークの世界。

初めてだらけの仲介業務。そこで日々思うことは…

(おー)

 

>>またまた次回に続きます

こんにちは、大久保こと「おー」です。

(最近Twitterで「おー」を名乗るようになったので、こちらでも同じニックネームで登場させていただきます)

先日、廿さんがアラフィフの話題に触れていましたので、私からはアラサーの話題を少し。

 

 

早いもので、今の仕事(文字起こし在宅ワークの仲介業務)に就いて1年がたとうとしています。

在宅ワークも音声起こしも未経験だった私が、今の仕事に就くまでのこと・就いてからのことなど、1年前からさかのぼって振り返ってみたいと思います。

(少々長くなりそうなので…小分けにお送りします)

 

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◆30歳、九州から東京へ――不慣れな生活、募る不安

30歳を迎える年、正社員として勤めていた事業所を辞めて、地元九州から婚約者の住む東京へ移住しました。

 

人混みや騒音が苦手な私。

なんとなく都会の雑踏をイメージして「東京にだけは住めない!」と強く思っていましたが、これも何かのご縁(あるいは試練)だと覚悟を決めて上京しました。

 

勢いで上京したはいいけれど、親しい人も近くにおらず、仕事のあてもなく拠り所がない状態で、とにかく漠然とした不安に覆われる日々…

慣れない土地で暮らす不安より何より、仕事・収入のあてがないということが一番の不安でした。

 

 

◆仕事をしたい! けど、なかなか踏み出せない…

結婚後に専業主婦になることを求められてはいなかったので、体が動くならとにかく何でも働こうと思いました。上京して半年ほどは短期アルバイトを転々として多少の収入を得られていましたが、漠然とした不安感は膨らむ一方。

 

正社員じゃなくてもいいから、長く続けられる仕事をしたい。

 

慣れない生活環境の中でも、せめて職は安定させたいという気持ちで求人を探すものの、結婚に伴う妊娠や出産の可能性があると採用されないんじゃないかという思いがつきまとい、なかなか応募へ踏み出せないでいました。

 

以前に、「妊娠した、あるいは今後妊娠の可能性がある職員には退職を促す」ようなことを暗黙の了解で実行されていた事業所の話を聞いたことがあり、一層怖気づいていたのかもしれません。(その事業所は職種柄、妊婦の急な体調変化に対応できないからという事情があったようですが)

 

妊娠、出産、育児など、希望はありつつもいろいろな不確定要素(可能性)に振り回されて、何かと行動に移せない状態は本当にもどかしいものでした。

 

 

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◆雇用がだめなら、在宅ワーク?

雇用された後のことを考えて不安になるなら、自分のペースで働ける方法を見つければいいのでは? と思い、ここでようやく在宅ワークという選択肢が出てきました。

 

早速、インターネットで「在宅ワーク」と検索してみると、クラウドソーシング系のウェブサイトがずらり。

 

当時の私は、在宅ワーク=手内職(箱の組み立てや縫製等)というイメージを持っていたので、ライティング、モニター、データ入力などなど、パソコンを使った在宅ワークがこんなにもあるのかと驚きました。

 

しかしながら、クラウドソーシング系のウェブサイトで、取引実績や先輩在宅ワーカーのコメントが掲載されていても、どんな人たちが運営しているシステムなのか、実態が分かりにくいのはやっぱり怖い。

 

「初心者でもカンタン!」 「だれでもできます!」 「未経験OK!」

 

見るページ見るページに、こんなうたい文句が並んでいました。

確かに気楽さがあって取っ付きやすそうではあるけれど…本当に、本当なの??

個人情報や報酬管理もどこまで信用できるか分からないし、安易に登録しないほうがいいのかな…

 

 

こんなことを誰に相談したらいいのかも分からず、ただ悶々とし続け、これからのライフイベントや働き方のことを考えては途方に暮れていました。

(おー)

 

>>次回に続きます

先日、私の音声起こしチームでは、トライアルを経て8名の新メンバーをお迎えしました。8名中の7名が女性です。

さて、男性1名を含む8名の平均年齢は何歳ぐらいだと思われますか?

 

◆育休明け7名+生きがい探し1名?

女性が多い→→保育園が足りないと昨今報道されている。出産後に、仕事を続けたかったのに保育園が見つからなかった層が中心か?→→ということは…30代前半?

 

男性1名は、きっと定年退職後の生きがいを探している60代だろう。この人物が1人で平均年齢を押し上げてしまうだろうから、8名全体での平均年齢は40歳ちょうどぐらいか?

 

そんなふうに推測されるでしょうか。ところが、30代前半でも40歳ちょうどぐらいでもありません。

新人さん8名の平均年齢は、47歳です。ご想像よりちょっと高かったのではないでしょうか。

20代から60代までいますが、多いのは40代と50代です。60代の1名はテープ起こし実務経験者で、勉強スタートも実務スタートも50代のときでした。

 

 

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◆40代、50代の女性は仕事をしたい

昨今、女性の社会参画で議論されているのは「保育園が足りない」という話です。今働いている女性が育休明けに復帰できないという問題に限れば、たしかに保育園は深刻です。整備すべきだと思います。しかし。

 

仕事をしたい女性が実は40代と50代にも多いこと、若手が減っていく日本では40代以上を生かすことが重要かもしれないこと。これは、採用担当者が考えてみるべきだと思います。在宅スタッフを選考する立場の人に限らず、音声起こし業界にも限らずです。

 

◆今のアラフィフは25年前の「若手」

平均年齢47歳って、パソコン使えるの?

そう思うなら、それも勘違いというか、認識が古いですよ。

 

20~25年ほど前、パソコンが職場に入ってきたころ、まだ1人1台は支給されていませんでした。ですから、当時の50代はパソコン操作を若手に押し付けて逃げ切りました。中高年はパソコンが使えないというのは、このころできたイメージです。

当時パソコンを押し付けられて、頑張って覚えた「若手」が、今アラフィフになっているのです。

 

そして、文字起こしの能力は世代差より個人差のほうがはるかに大きい。ましてトライアルを突破した優秀な人たちですから、私は何も心配していません。実際、皆さんバリバリ仕事をこなしてくださっています。

 

◆介護離職したら在宅ワーク、そして自由に休む

たぶんこれから深刻になるのは、親の介護のために離職せざるをえない人です。男性の在宅ワーカーには、そういう立場の人がときどきいます。当チームにも複数います(40代や50代です)。

 

子供を預けにくいのは0歳~3歳まで、すなわち期間限定です。3歳になれば保育園の定員も広がりますし、幼稚園の3年保育も使えるからです。ところが、介護のほうは「3年間」などという区切りや見通しがありません。子供はだんだん育ちますが、親はだんだん老いていきます。

 

介護離職したら在宅ワーク。でも、実は在宅ワーカーも親の具合がさらに悪くなると、休暇を取ることがあります。2週間とか2カ月とか、皆さん必要なときは取っています。休んだり復帰したりできるのも、雇われていない働き方の自由さかもしれません。

 

私も仕事をお願いする側として、「誰もが同じトーンで起こせるように支援すること」を日ごろから心がけて、快くお休みをOKするようにしています。

(廿)

私はブラウザにChrome(クローム)を使っています。

Chromeに、「crxMouse Chrome Gestures」を入れています。これはマウスジェスチャーのアドインです。

 

 

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これを入れておくと、Chromeで、右ボタンを押しながらマウスを→に動かすと「進む」、←に動かすと「戻る」。↓→とカギ形に動かすと、「タブを閉じる」になります。

マウスの動きはかなり大ざっぱでも検知してくれます。例えば「タブを閉じる」は、カギ形というほどかっちりした動きでなく、平仮名の「し」ぐらいで大丈夫。

 

いちいちブラウザ画面の上部へ移動して「戻る」「閉じる」などをクリックしなくて済むので、ネット検索がスピードアップします。

他にもいろいろな操作ができますが、私はこの3つの動きだけを使っています。

 

(廿)

こんにちは、大久保です。

私が今の仕事に就いておよそ1カ月がたったころ、10分ほどの会議音声を起こす機会がありました。

 

いつもは音声起こしを発注するのがメインの仕事。

けれどもついに、納品用の音声を自分で起こすことに。

 

 

◆大緊張の音声起こし、作業時間は18倍

依頼された会議音声は約10分。短い音声とはいえ、ただの練習ではなくクライアントに納品するものということで、非常~~~に!緊張していたのを覚えています。

 

――えーっと、まずは何から準備したらいいんだっけ??

音声、再生ソフト、文書作成ソフト、仕様書、資料、それからそれから……?

 

 

音声起こしに必要なソフトや手順は見聞きして知っていたつもりではありましたが、実際に作業をしようとすると全く段取りが身に付いていなくて、右往左往。

いささか見切り発車のような感じでしたが、納期も迫ってくるし、とにかく起こさなきゃという思いで作業をスタートしました。

 

結局、その日に起こせた音声は5分ほど。資料を見たり、ネット検索の時間を含めた作業時間は約90分、音声の18倍もかかってしまいました。

起こし作業を終えたあとは、集中力が切れて頭はもうろう、体はぐったり。

慣れないスポーツをしたあとのような感覚になりながら、勤務先をあとにしました。

 

 

 

◆起こしたあとの、体に異変?

音声5分を起こした翌日、なんと体が…動かないのです!

肩、腕、首はガチガチ、背中に鉄板入ってるのかしらと思うくらいでした。

 

確かに昨日はぐったりして帰ってきたけど、重たいものを持ち運んだわけでもないし、筋トレに励んだわけでもないし……もしかして、昨日の起こし作業で??

 

にわかに信じられないくらいに体は凝り固まっていましたが、他に心当たりもなく。

考えてみれば約90分の作業中は同じ体勢でいたのに加え、緊張と気張りすぎで全身に無駄な力が入っていたのだと思います。

 

まさかデスクワークでこんな肉体労働級のダメージを受けるとは……。

体が資本の音声起こし。スポーツと同じように全身の柔軟と日々のトレーニングが必要なのだなあと思いました。

 

それ以降は、体の力を意識的に抜くようにして、時々ストレッチをしながら起こし作業に臨むようにしています。

(最近は音声起こしをした翌日でも、全身が凝り固まって動かないということはなくなってきました)

 

音声起こしの準備物はいろいろありますが、体の調子を整えたり、息抜きの方法も何か備えておくといいのかな、と思いました。

 

 

 

◆息抜きに、こんな映画はいかがでしょうか

 

映画『タイピスト!』

https://www.youtube.com/watch?v=dknfsRq48Bo

舞台は1950年代のフランス。女性にとって大人気の職業は秘書で、さらにタイプライター早打ち大会に勝つことが最高のステータス。そんな中、ヒロインは保険会社の秘書に採用されるも、タイピングは両手の1本指。だけど、超高速!

その才能に目を付けた上司と二人で協力し、タイプ早打ち世界一を目指します。

タイピングのリズミカルな音が、一層わくわくさせてくれる映画です。

 

 

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――日本にも、こんな文化がやって来るかも?

タイプ早打ち大会ではありませんが、実力だめしとスキルアップにこちらをご紹介。

 

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★第3回『音声起こし技能テスト』 https://mojiokoshi.org/

開催日:2016年11月11日(金)

お申込み https://main-26254d4c21b152cc.ssl-lolipop.jp/onseiokoshi/?page_id=446

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受付期間は2016年9月1日~2016年10月17日です。ぜひご参加ください!

 

 

(大久保)

 

音声がほとんど聞き取れない、内容についての情報も専用再生ソフトもない。

そんな状況での音声起こしが初仕事だった就職先で、今度は……

 

 

◆新人だらけの編集委員

入職1~2年目の職員が、4つの部署から1人ずつ集まって編集委員となり、

組織全体の年間活動報告冊子を作ることになっていました。

(編集しながら活動内容を知る、という研修も兼ねて十数年前から始まったそうです)

 

経験者1人をリーダーに、あとの工程は新人が探り探り。

 

内容案を決めて、台割作って

各部署にページ数を割り振って、原稿執筆依頼

原稿と写真などの画像を集めて

ページごとにレイアウトして、校正

デザイナーに印刷原稿を作ってもらって

印刷、ようやく発行

 

これだけの工程を把握するのも一苦労で、さらには詳細なマニュアルもなく新人が進行していくのは至難の業でした。

 

 

 

◆集まった原稿……何かがおかしい??

十数人に執筆依頼した原稿も、なんとか全部揃えられてほっと一安心。

1ページに複数の原稿をレイアウトしながらながめていたのですが、何かがおかしい…

 

それぞれの文章を見比べてみると、「気付く・気づく」「分かる・わかる」「一人一人・一人ひとり・ひとりひとり」「作る・つくる」「大変・たいへん」「良い・よい」など、各執筆者が自分好みの表記をしていたのです。

 

新人編集委員たちは、もちろん表記という言葉自体も知らないわけですが、

「こういうのって、統一してたほうが見た目もいいよね?」

「いろんな書き方してると、なんかまとまりのない団体みたい…」

と、その時点で初めて仮名遣いのルール、表記のルールが必要だということに気が付きました。

 

 

 

◆ハウスルールは、なんとなく

今まではどのように表記されていたのか、過去の冊子を見てみると、やっぱりところどころでばらつきがありました。先輩たちに話を聞いてみると、

「ちょっとの書き方の違いは、まあそれでいいのかなって思ってた」

「あんまり気にしてなかったけど、言われればそうだわ…」

「明らかに漢字が違うとかでなければ、パソコンで変換されたままにしてたなあ」

とのことでした。

 

組織の顔となる冊子は、暗黙のハウスルールの中でなんとなく、完全に統一されてはいないけど読むには困らない文章で作られていたのです。

 

 

 

◆表記が生んだ一体感

文章としては読めるけれど、やっぱり残る、多少の違和感。

このもやもやをすっきりさせたい思いで、当時の新人編集委員が初めて仮名遣い表を作って、組織全体に配布しました。

 

活動報告冊子ではこの仮名遣いをしてください、と記したA4用紙一枚(項目にして30個くらい)でしたが、職員たちから「こういうのが欲しかったんだよ!」と、絶賛されたのを覚えています。

 

仮名遣い表、つまりハウスルールを作ったことで、組織の一体感が生まれたような感じでした。

 

 

私が、表記やハウスルールという言葉を知ったのはつい最近。

その言葉を知らなくても、おのずと必要性を感じてくるほどに重要なものなんだなあと、今あらためて思うわけです。

 

 

(大久保)

はじめまして、こんにちは。

大久保明子(おおくぼめいこ)と申します。

 

音声起こしの世界を知り始めて約半年。

今の仕事に就くまで、「音声起こし」という言葉を知らなかったくらいの超初心者で、日々、音声起こしのフィールドを冒険しているような感じです。

 

そしてこの場をお借りして、私の冒険記をつづっていきたいと思います。

 

◆◆◆

 

今の仕事で初めてだらけの毎日の中、自分が最初に就職したときのことなどを、ふと思い出しました。

私の初めての就職先はNPO団体の事務局部門。

年度の入れ替わり時期で、上司や先輩たちが慌ただしくしている中、私が最初に先輩から頼まれた仕事は、

 

「録音した音声があるから、とりあえずそれを聞いて文字にして」

 

というものでした。

 

 

――ふむ、聞いた音声をそのままタイピングして文書を作ればいいんだな。やったことないけど、日本語の音声なら言葉も分かるし、タイピングもまあまあできるし、やってやれないことはないだろう。

 

 

作業用に渡されたのは、音声データの入ったノートパソコン一台。

使えそうなソフトは、WindowsMediaPlayerとWord。

 

何を録音したものなのか、何も聞かされないままでしたが、

さあ、とにかくやってみるか!と、張り切って音声を再生しました。

 

 

「(ザーー)…は、(ザザー)どうす(ッザーー)(ゴゴーーーー)…」

 

 

――ん????

 

 

「…わた(ザザッ)ちは、こ(ゴーーーーーーー)」

 

 

――んんん??これのどこを文字にすればいいの…??

 

 

雑音メインの音声から、なんとか人の声を聞き取ろうと、MediaPlayerのカーソルをマウスでぐぐぐ~っと操作して、巻き戻し。再生。巻き戻し…

Wordの画面とあっちこっち何度も切り替えて、なんとか聞き取れた言葉を忘れないうちに急いでタイピング。

連続で5文字分くらい聞き取れたら、よし、長めの文字にできたぞ!と、うれしくなっていました。

 

 

ようやく1時間かけて、2分ほどの音声(文字数にしたら100字くらいだったかも)を文字にしたところで、いったん提出。

その成果を見た先輩も「え?!これだけ…?」と、びっくりしていた様子で、私の聞いていた音声を改めて確認してみると、「こんな音質悪いのでやってたの?!早く言ってくれればよかったのに…」とのこと。

 

確かに雑音ばかりだけど、こういうもんなのかなと思っていたのです。

結局、その続きはやらなくてもいいことになり、「音声を文字にする仕事」はそこで打ち止めになってしまいました。

 

今になって思うと、私の初仕事は「音声起こし」だったのですね。

 

 

おーーい!当時の私よ、

それは音声起こしと言って、専用の再生ソフトもあるし、ちゃあんとした準備と心得が必要な仕事なのだよ!

 

 

 

音声の状態(音質)や、誰が何の話をしているのか(話者情報)、聞こえた音声をどこまで文字にすればいいのか(仕様)など、音声起こしの事前準備の大切さをそのときすでに思い知っていたのでした。

音声起こし活用推進協議会メンバーへのインタビュー、今回は株式会社大和速記情報センターです。社長と速記部のお二人にお話を伺いました。


音声を文字化する際の整え方などについては、過去には何冊かの本が出版されていたのですが、現在はいずれの本も入手しにくくなっています。仕事を始めた人が処理に迷ったとき、指針になるものがなかなかありません。

その点、同社は在宅スタッフへの手厚い情報提供が特徴です。

 

津田健司社長 当社は昭和29年創業、61年の歴史を持つ速記と音声起こしを主力とする情報処理の会社です。私は2代目で、2001年に社長になりました。東京本社のほかに大阪・名古屋・福岡に営業所があります。8月に虎ノ門からこの新橋のオフィスに移転して、新たなスタートを切りました。

 

 

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――社内スタッフは何名ぐらいですか。

 

津田 従業員数は約100名、うち70名ほどが速記部です。速記部員の7割が公益社団法人日本速記協会の1~3級を取得しています。

速記部員は現場に行って録音のセッティングをし、速記者席で記録を取ります。録音について、当社は徹底的に研究しています。多人数の会議などでは相当な数のマイクを持参し、録音もメインとサブに加えてもう一つ、トリプルで録ることも普通です。

社員が現場に行けば、万全な録音ができます。資料や発言順の記録なども整えますから、在宅スタッフも仕事がしやすくなります。多いときは1日35件もの録音取材に行きます。それに対応できるキャパシティーが当社の強みです。

 

――映像配信などの業務もされていますね。

 

津田 当社のお客さまは官公庁・民間と多岐にわたります。地方議会の会議録については、インターネット上の会議録検索システム議会映像配信システムも提供しています。仕事をしている人にとって、ウイークデーに議会の傍聴に行くということはなかなかできません。これらのシステムなら誰でもアクセスできますから、開かれた議会を実現するお手伝いができていると思います。

 

 

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――速記や音声起こしの現状や将来を、どのようにご覧になっていますか。

 

津田 狭義の符号速記の技術については、衆議院・参議院の速記者養成所が廃止され、裁判所のソクタイプによる速記官養成も終わってしまいました。本当に残念なことです。

しかし、インターネットの時代とは、情報公開・情報開示の時代です。符号からではなく録音から書き起こすとしても、「人の話し言葉を文字化する」という、広義の意味での速記は将来にわたって消滅しないと確信しています。

 

※符号速記→人の話す言葉を聞きながら手書きの記号で記録する技術

※ソクタイプ→速記符号をタイプする専用のタイプライター

 

 

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音声起こし活用推進協議会メンバーへのインタビュー、今回は株式会社速記センターつくばの渡部雅史社長に伺います。

インターネット普及以前の仕事はどんな形態だったのか。業界の歴史が、今回のテーマの一つとなります。そしてまた、歴史ある速記会社でありながら、ぼやきながらも時代の変化に積極的に対応していく渡部社長の先進的な考え方にも注目です!

 

――御社の沿革を伺えますか。

 

渡部雅史社長 1983年に設立して、今33期目です。私の母が創業しました。小学生だったので、あまり当時の記憶はないですが…。母の実家の敷地に事務所を建てて、何人か人を抱えて経営していました。

母は速記士です。速記符号が昔ほど必要なくなってテープ起こしが普及してきたころから、現場には出ずに経営者としての仕事をしておりました。

 

 

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速記センターつくばのWEBサイトには、二つの頂きを持つ筑波山があしらわれている。

 

渡部 母の時代は、主に富士通のOASYS(オアシス)というワープロ専用機でテープ起こし原稿を入力していました。速記士もテープ起こしの作業者も、事務所に来て仕事をしていました。OASYSの業務用機種は高額でしたし、起こしの精度を安定させるためにも来てもらうほうが合理的だったのです。

 

――渡部さんが入社されたのは?

 

渡部 96年か97年です。もうWindowsに入れ替えていました。今考えると、当時はいい時代でした。音声起こしの価格はあってないようなものでしたし、録音時間1時間で納期は1カ月ぐらいなら普通にもらえました。音源は、まだカセットテープが主流でした。

 

――カセットテープの時代は、音源を手渡しかせいぜい宅配便でのやりとりでしたね。ですから、それぞれの土地に地元の速記会社があって、地元の仕事を受注していたと聞いています。

 

渡部 当社も昔は主に、茨城県内の自治体の仕事をしていました。昔はしっかり仕事をすれば、お客様が他のお客様を紹介してくれて、契約も随意契約でしたから、長いお付き合いの自治体さんは多かったようです。

現在もメインのお客さまは県内の自治体さんですが、もはや競争入札の時代ですからね。過去の実績など考慮してもらえず、単なる価格競争のところも多いです。受注単価はピーク時の半分以下のところもあり、大変な価格下落です。

 

――しかも、インターネットが普及してきますね。1998年ごろは低速回線でしたが、やがてブロードバンド化して、音声や動画など容量の大きいファイルも送れるようになってきました。

 

渡部 インターネットの普及でどこにいても仕事はできるようになりましたが、とにかく納期が短くなりました。かつては1カ月も納期がもらえたのに、中1日などと求められるようになります。こうなると、作業者の数を増やさなければ対応できません。

 

 

価格は下落、納期は短縮! どうする?<次ページへ>

 

 

 

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