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録音と文字起こしの最新動向:オリンパスと相互取材(6)

バウンダリーマイクロホンME33の話題から、欧米の録音文化に話が広がります。そして、海外市場に強いオリンパスならではの、海外先行で発売されている機器が続々登場します。

◆口述(ディクテーション)の文化が録音の真剣さにつながる
喜田:このバウンダリーマイクは、海外での販売が先行したんです。

廿:やっぱり海外のほうが、こういったアイテムは普及しているものですか。

喜田:ええ、録音の文化自体も欧米のほうが定着しています。国内では、セミナーとか音楽系の習い事をちょっと録っておこうというような私的な使用シーンが多いのですが、海外ではもっとビジネス寄りの用途がメインです。

イギリスの小説などでは、19世紀後半が舞台だと、そのころ流行し始めた速記術で、秘書が上司の口述を筆記しています。20世紀が舞台だと、上司はテープレコーダーに向かって口述し、タイピストがあとでそれを聞きながらタイプしていたりします。
そういう「口述(ディクテーション)して→文書化」の文化がもともとあるから、ビジネスシーンでの録音技術が追求されているんでしょうね。


◆「口述を管理するソフト」?
次は、RS27にそっくりだけど真ん中の形状が違うフットスイッチが出てきました。

喜田:このフットスイッチは、スイッチが4つあるタイプです。フットスイッチはアメリカとヨーロッパで要望が違うので、もともと真ん中のスイッチ形状は2通りあるんです。どうせだったら両方を自由に機能を割り付けられるようにすれば、1機種で済むんじゃないかという発想なんですが...。今、フットスイッチはどう使われていますか。

廿:ほとんど、真ん中の「再生・停止」だけです。たまに、巻き戻しを使うかな。早送りは使ってないです。

大上:やっぱりそうなんですね。ほとんどの方が同様です。ですから、4つものスイッチを踏み分ける必要があるかどうかは微妙ですが...。

廿:DSS Player用ですか。

喜田:いや、DSS PlayerとSonority用ではなくて、海外ではODMSというプロ向けのソフトを用意しているんです。そのソフトで使えるようになっています。

廿:(ODMS? プロ向け? 聞いたことない...)

確認する前にうっかり話がそれてしまったので、帰宅後に調べてみました。ODMSで検索してトップに出てきたのは、オリンパスのイギリス向けサイト。口述文化の話題で、なんとなくイギリスの小説を例に挙げましたが、やっぱりイギリスが口述の本場なのかもしれません。
ODMS、正式名称は、Olympus Dictation Management System。ディクテーション(口述)を管理するシステム。そんなシステムが必要とされているとは...。


Olympus Dictation Management System

◆ハンドコントローラーって初めて見た
喜田:これはハンドコントローラーです。これも日本では販売してないんですが、海外ではフットスイッチの代わりによく使われているんですよ。
使い方はフットスイッチと同じです。真ん中が「再生・停止」。両側がそれぞれ巻き戻しと早送りです。コントローラー本体の周囲にこういうUSB接続のカバー(アームレストとしても便利)を付けることもできて、キーボードの手前にこうやってカチッとはまります。

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廿:タイピングしながら、親指でスイッチを操作するわけですね。たしかに、スペースキーの横の「変換」や「カタカナ/ひらがな」キーなどで操作できないかなと思ったこと、あります。

大上:音声の再生・停止などの操作は、ファンクションキーのどれかを割り付けるのが一般的です。でも、ファンクションキーはちょっと遠いという声があって、このハンドコントローラーを開発したんです。

このハンドコントローラーは、アームレスト部分と真ん中のスイッチ部分が分離するようになっています。スイッチ部分だけだとさらにコンパクトです。
大量の口述データを、次々に能率よくタイピングして上司に戻していくという業務スタイル。そのために欧米では、録音・再生により深い機能が求められ、いろいろな周辺機器も使われているのでしょうね。

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