オリンパスのICレコーダー「Voice-Trek DS-750」を購入しました。いろいろなメーカー、いろいろな機種を慎重に比較してから購入を決めるつもりだったのですが、突然欲しくなって衝動買いしてしまいました。
今まで使っていた同じくオリンパスの「Voice-Trek DM-20」と比較しながら、今どきのICレコーダー事情をお伝えします。DS-750は昨年秋の発売ですが、まあ新製品の部類ということで…。今回はまず外見をウォッチしてみましょう。
【今回購入した機種】
ボイストレック DS-750
2009年9月発売
【今まで使っていた機種】
ボイストレック DM-20
2003年4月発売
左が新しいDS-750、右がこれまで使っていたDM-20。大きさはほぼ同じ。
新機種は大きめのボタンをゆったり配置して、余白なく面を使い切っています。
DM-20は、元気に8年目。長持ちしています。

何が不満で買い換えたかというと、本体でステレオ録音ができないこと。ステレオマイクを外付けするので、ちょっと不格好なのです。今度のは外付けマイクなしでステレオ録音できます。
音楽を録音するならともかく、ビジネスユースでステレオ録音は必要か。録音状況によっては必要です。その理由は、ステレオ録音なら声の位置が分かってテープ起こしに便利だからです。
モノラル録音では、似た声の人同士(例えば4つ子とか…ちょっと極端な例ですが)がしゃべっている場合、誰の声か区別できません。
これがステレオ録音だと、「左の手前から聞こえるのがAさん、その隣(右の手前)にいるのがBさん、Aさんの向かい(左の奥)がCさん、その横(右の奥)がDさん」というふうに、位置関係が分かるので、似たような声でも判別できるわけです。

DM-20では、外付けマイクとイヤホンのジャックが同じでした。外付けマイクを挿してしまうとイヤホンが接続できない。そのため、ステレオ録音していると、録音中の音を聞いて確かめることができません。DS-750は、マイクとイヤホンの穴が別なので、マイクを付けてもイヤホンを接続できます。
(「本体でステレオ録音できるなら、外付けマイクは不要なのでは?」いいえ、状況によってはピンマイクを接続すると便利ですし、ほかにもいろいろなマイクがありますから…)
しかし、DS-750にストラップを付けると逆さにぶら下げることになるのが、格好悪い…。DM-20は上向きになるのに。
分かっています。ステレオマイク内蔵だからマイクが上部を占拠しているし、マイクとイヤホンのジャックを別にしたし、マイクロSDカードも挿入できるようにしたから、もう上のほうには空いている場所がないんですよね。
また、DM-20はボタン類が小さいのが不便でした。不要な音声ファイルの削除等がしにくいため、PCに接続して、PCからファイル削除の作業をしていました。消去ボタンの幅はDM-20で約6ミリ、DS-750は約12ミリと倍になり、押しやすくなっています。
どちらも単4乾電池2本で動きます。今度のは、充電池2本が付いてきました。しかも、録音や再生をしていない停止状態のときに「停止」ボタンを押しながらUSBでパソコンにつなぐと、USB経由で充電できます。
つまり充電器は不要ということですね。フル充電4時間ぐらいのようです。
「肝心なのは音質では? 新しいのは非常によくなっているのでは?」
そうですが、高音質を選んだだけで、人の声がクリアに聞き取れる録音になるわけではありません。
いろいろなクライアントから音声を受け取ってテープ起こししていると、超高音質録音なのに明瞭に聞き取れない音声はよくあります。レコーダーを置く位置が悪いなど、機器本体に関係ない問題がまず大きい。たぶんマイク感度やマイクの指向性の選択も、状況に合ってないのでしょう。
新しいレコーダーに関して音質面で興味があるのは、マイク感度や指向性の変更効果、ローカットフィルタの効果です。このあたりは実際に使ってみながら、今後お伝えします。(廿里美)