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第2回『音声起こし技能テスト』が、4月に実施されます。

今回は、受験日が平日と休日から選べるようになりました。受けられるのはどちらか1回です。問題は別々です。

 

また、前回はいわゆる新聞表記のみの対応でしたが、今回からいわゆる速記表記での受験もできるようになりました。

 

 

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◆速記表記に対応

音声起こしの現場では、表記についての知識が求められます。速報性を高めるために、例えば2時間の会議を30分ずつ4人で起こすといったことが、よくあるからです。4人がばらばらな漢字やひらがなの使い方をすると、一つの議事録というまとまりがなくなってしまいます。

そのため、「記者ハンの表記で」とか「用字例の表記で」といった指定がなされます。ちなみに「記者ハン」は共同通信社『記者ハンドブック版』の略、「用字例」は日本速記協会『新版 標準用字用例辞典』の略です。

 

 

【新聞表記】

日本新聞協会用語懇談会の基準に沿った表記。具体的には、共同通信社『記者ハンドブック 第12版』などに沿った表記

【速記表記】

公益社団法人日本速記協会『新版 標準用字用例辞典』に沿った表記

 

新聞表記と速記表記、どちらかを選択して受験することができます。

詳しい情報はこちら→『音声起こし技能テスト』表記の選択について

 

 

◆記者ハン第13版に対応

 

ところが、記者ハンは第13版が発表されています…発売開始は3月22日とのことです。

第13版についてはまだあまり情報がありませんが、どうやら外来語のカタカナ表記が変わるようです。

記者ハンユーザーは、これまで外来語の表記の決まりについて、時代遅れなテイストに困惑してきました。例えばこのテイストも、記者ハン表記では「テースト」と書かなければならなかったのです。

せっかくいい方向に変わるのであれば対応しない手はないということで、第2回『音声起こし技能テスト』は、新聞表記は第12版・第13版いずれの表記も正解とすることになりました。

 

ということで、第2回『音声起こし技能テスト』についてまとめると、次のようになります。

1)日程は、金曜と日曜から選択できる

2)表記は、新聞表記と速記表記から選択できる

3)新聞表記を選んだ場合、記者ハン第13版の表記でも正解になる(従来も、共同通信社『記者ハンドブック第12版』と、朝日新聞出版『朝日新聞の用語の手引』に掲載されている表記が異なる場合は、どちらの表記も正解とされています)

 

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『音声起こし技能テスト』情報


テスト日時

2016年4月22日(金) 2016年4月24日(日) ※日程はどちらか選択

時間:各 午前10時30分~午後12時15分まで(エントリー、休憩15分を含む)

申込方法 申込フォームにて受付

申込期間 2016年3月1日~2016年3月31日

開催会場 自宅、もしくは学校など受験者の申告による

受験費用 5,000 円  (税別)

試験時間 「知識編」30分  「実技編」30分

実施主体 音声起こし活用推進協議会

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私が所属する株式会社エフスタイルも、音声起こし活用推進協議会のメンバーです。いろいろ選択できるので、協議会側は結構大変な作業になりそうです…。

でも、『音声起こし技能テスト』は、新しく音声起こしの仕事をスタートしたい人が、テストの勉強を通して、実際の現場で役立つ知識を身に付けられることを目指して設立されたと、私は理解しています。

また、既に音声起こしの仕事をしている人が、さらなる知識を身に付け、より良い仕事をして社会に貢献していけるようにすることも、目的になっています。

 

であれば、現実に速記表記と新聞表記が使われているのですから、両方に対応することは当然必要です。

日曜だと受験しにくい人がいるのであれば、平日受験を導入すべきであり。新聞表記を採用する会社で記者ハン第13版が普及していくという予測があるなら、当然それに対応すべきです。

現実的なうえに親切な試験です。

第2回のお申込み期間は3/31(木)までです。

 

 

『音声起こし技能テスト』

共同通信社『記者ハンドブック』の第13版が、3月22日に発売されるそうです。Amazonは現在予約受付中になっています。さっそく自宅用を注文しました。会社用もさっき注文してもらったところです。

http://www.amazon.co.jp/dp/4764106876/

 

2/27の「THE PAGE」記事によると、第13版ではカタカナ言葉の表記が結構変わるようです。従来のカタカナの書き方は時代に追いついてない感じだったので、変更が楽しみです。

http://thepage.jp/detail/20160226-00000010-wordleaf?page=1

 

「メード」喫茶が「メイド」喫茶になるということは、二重母音が「ー」ではなく「エイ」「オウ」と表記できるようになるということですね。「ネーティブ」ではなく「ネイティブ」と表記できるということだと思います。

私は「アイデア」という表記が嫌いです。「アイディア」と言っているんだから「アイディア」と書きたい。こちらはどうでしょうか…。

本が届くまでの3週間、わくわくしながら待ちたいと思います。

私はテープ起こしソフトとして、オリンパスのDSS Playerを主に使ってきました。

でも、これは古いソフトで、アップデートも2010年で止まっており、人には勧められません。

DSSの後継ソフトはSonority(ソノリティ)で、数年前に購入したオリンパスのICレコーダーに付属していました。でも、Sonorityにはちょっと戻りの機能がなかったため、音声起こしに使ったことはありませんでした。

 

※ちょっと戻りとは、再生していた音声を止めたとき、自動で数秒巻き戻る機能です。自動巻き戻しオートバックスペース自動バックステップなどとソフトによって名称はさまざまですが、音声起こし作業に必要な機能です。オリンパスではオートバックスペースと呼ばれています。

 

ところが。今年6月、Sonorityにちょっと戻り…オリンパスで言うオートバックスペースが搭載されていたのです。

 

さっそくSonorityを起動。最初の画面から、

アップデート情報→更新情報を見るをクリック

おお、書いてありますね。「変更点 1.オートバックスペース機能を追加しました」

 

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更新作業を行ってみました。

アップデートしたSonorityで音声ファイルを開き、再生、停止。

 

ちょっと戻りされません。戻す秒数が設定されていないようです。

「ツール」→「オプション設定」→「キーカスタマイズ」を見たところ、秒数設定がありません。他のオプションメニューにもありません。

そうそう、ツール→オプション…と見ていくのは、Okoshiyasu2の場合ですね。Sonorityはオリンパスのソフトですから、設定方法はDSS Playerと共通しているかもしれません。

 

「再生」→「オートバックスペース」

ありました。

ここから戻り秒数を選びます。

 

sonority-2.jpg

 

 

音声ファイルを再生、停止。設定した2秒分、戻って止まりました!

 

Sonorityは以前から、オリンパスのフットスイッチRS27が動作します。ついにオートバックスペース機能も付いたので、これで音声起こしに使える! …いや、しかし。

やっぱり音声の現在のタイムをコピーする機能はないようです。

 

「聴取不能箇所にタイムを付記」あるいは「起こしデータ全体に、○分に1回程度タイムを記載」など、確認の便宜のためタイムを記載することが、テープ起こしの仕事ではよくあります。

「00:42:36」などと手で入力するのは面倒な上に誤入力の危険もあるので、ホットキーでタイムをコピーする機能は引き続き要望したいところです。

 

※SonorityはWindows8に対応と記載されていますが、Windows10がどうなのかは10月13日現在、記載されていません。この点はご注意ください。

2015年9月に、第1回の『音声起こし技能テスト』が実施されます。その『音声起こし技能テスト』の公式テキストがAmazonで発売されています。

 

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Amazonの「なか見!検索」は近年、登録方法が複雑になってしまい、本書もAmazonでは内容を見られる設定になっていません。

 

ところが、 今あなたさまがご覧になっているこのページに、中身が数ページ掲載されています!

(中身を見られるのはokosoだけ!とはいえ、もちろんほんの数ページです。恐縮です…)

 

『音声起こし技能テスト 公式テキスト』は、「音声起こし」とはどんなものか、本テストでスコアをアップするための方法、どのように職場や仕事で活用するかなど、盛りだくさんの内容が掲載されています。

 

対象は、取材を行うライターや、仕事で打ち合わせや会議録をまとめなければならない社員や公務員、就職活動中の学生、PTA活動中の委員、自分史をまとめたい人など。

「音声起こし」の技能を身につけることで、他者とは異なる技術スキルがつき、作業を円滑に効率よく進めることができるようになります。

 

音声起こし(テープ起こし)をする際の表記や整文方法などについて、詳しく解説しており、「知識編」「実技編」の例題と問題を丁寧に解説し、巻末に模擬試験2回分を掲載しています。

専用の教材ファイルをダウンロードしてお使いいただくことができますので、実際にさまざまなケースの音声データを自宅で聞きながら、勉強することが可能です。

 

 

目次

 

第1章 『音声起こし技能テスト』の概要を理解しよう

『音声起こし技能テスト』の概要と得点の目安

『音声起こし技能テスト』要項

『音声起こし技能テスト』の流れ

 

第2章 音声起こしについて学ぼう

音声起こしに必要なもの

音声起こし用再生ソフトの使い方

音声起こしの基本的な作業方法

聞き取りとタイピングの

上達法

音声認識ソフトの使い方

ネット検索の上達法

一般常識と言葉の知識を身に付けるには

17-2.jpg(クリックで拡大)

表記について

音声起こしの「仕様」とは

 

第3章 『音声起こし技能テスト』知識編

知識編の出題分野/知識編の解答手順

第1領域 聞き取り

p34-3.jpeg(クリックで拡大)

第2領域 一般常識

第3領域 言葉の知識

第4領域 表記

 

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(クリックで拡大)

 

第5領域 話し言葉の処理

第6領域 音声起こしの知識

 

第4章 『音声起こし技能テスト』実技編

実技編の出題形式

実技編の採点Q&A

実技編の解答手順

実技編 レベル別おすすめの作戦

実技編の例題と練習問題

 

第5章 『音声起こし技能テスト』模擬試験

 

 

新製品情報とは違うのですが…。

今朝、Facebookをながめていたら、オリジナルヘッドホンハンガーをプレゼントという広告が目にとまりました。オーディオテクニカの広告で、「ヘッドホン40周年記念」の「ハイレゾ極める!必ずもらえるキャンペーン」だそうです。

 

音声起こしをしている人で、いいヘッドホン(→値段が高いという意味です)を使っている人は、ソニーかオーディオテクニカが多いような気がします。あと、AKGとか。私もオーディオテクニカは、値段の高いのじゃないですが、持っています。

 

でも、今日の話題はヘッドホンではなく「ヘッドホンハンガー」です。

ヘッドホンを掛けておくための専用品があることを、このプレゼントキャンペーンで初めて知りました。

 

起こし作業にはイヤホンタイプをメインで使っているので、オーディオテクニカと、音声認識させるときのヘッドホンマイクは、普段、カーテンレールに掛けていました。こんな感じです。

 

DSC_0040-2.jpg

 

 

事務所に来た人は「この場所にぶら下げるのは便利ですね」と言ってくれていたので、普通に棚に置いたりしている人が多いのかもしれません。でもヘッドホンを普通に置いておくとケーブルがからまったり、出そうとするとほかのものも引きずってきたりするんですよね。

 

調べると、ヘッドホンを置くためのアイテムには、大きく2種類の形があるようです。ヘッドホンスタンドヘッドホンハンガー。スタンドは机の上などに置くタイプで、ハンガーはフックのようなものに掛けてぶら下げるタイプです。

ハンガーのほう、欲しいな。今後もうちょっと音声認識をまめに使ってみようと思っているので、ヘッドホンマイクを机の横にぶら下げおきたいのです。

 

オーディオテクニカ

「ハイレゾ極める!必ずもらえるキャンペーン」

http://www.audio-technica.co.jp/msr/

オリンパスイメージングから4月末にICレコーダーDS-902が発売されました。

製品紹介ページ→Voice-Trek DS-902

 

えっ、情報が遅い? もちろん同社からのリリースは4月上旬にいただいていたのですが、okosoは「実際に見てから・使ってからレビュー」が基本ですので。

 

先日のokosoの機材体験会で、試用させていただきました。

DS-902の特徴は、「障がい者の方でも使いやすいテキストデータの音声読み上げや、Daisy図書への対応などの高度なアクセシビリティ」です。

 

私はこの方面はまだ勉強が足りなくて…。ただ、以前目の不自由な知り合いがいたので、そういう方が主に音を頼りに生活していることは知っています。例えば、彼の腕時計はボタンを押すと「○時○分です」という音声が流れるようになっていました。他の人の邪魔にならないよう小さな音量に設定して、彼は腕時計を耳に付けるようにして時刻を聞いていました。

 

「腕時計を聞く」と似たようなイメージで、「多機能端末を耳で聞く(こともできる)」というのがDS-902の特徴だと、私は捉えています。DS-902は録音や再生のメニューを選ぶときなども、メニュー名などを音声ガイドでアナウンスさせることができます。しかも、使う側の声を音声認識させることもできます。

 

レコーダーに話しかけることによって、メニュー項目をにダイレクトに呼び出せるので、ボタンを押す回数が減り、スピーディーな操作が可能です。また、スケジュールの日付やファイル名も読み上げできます。

DS-902 Webページより

 

Daisy図書に対応。DAISYは、今後勉強してみたいテーマです。目の不自由な人以外にも、文字から情報を得ること困難な立場の人はいます。DAISYのWebサイトでは、視覚障害者のほかに学習障害、知的障害、精神障害の方が挙げられています。そういう人にとってアクセスしやすいデジタル録音図書の国際標準規格がDaisyだそうです。

 

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DS-902の外観。F1~F3のボタンはポツの数が違い、触った感じで区別できるようになっています。停止ボタンと録音ボタンも触って区別できる形状になっています。

 

触った感じで「あ、違う」と気づくことは、いわゆる健常者であっても非常に重要です。

テープ起こしの主な媒体がカセットテープだったころは、「テープレコーダーの録音ボタンを再生ボタンと間違えて押さないように(つまり、クライアントから預かった音声を間違った録音で上書きしないように)、録音ボタンにはざらざらな紙などを貼り付けておきましょう」と私も書いていました。

もちろんテープレコーダーメーカーも録音ボタンの形状は他のボタンと変えていましたが、それでも疲れていたり、他のことに気を取られたまま操作すると、間違って押す危険がありました。当時発売されていたトランスクライバー(テープ起こし専用のカセットデッキ)には、そもそも録音ボタンが存在しなかったほどです。以上、脱線でした。

 

DS-902の録音性能はDS-901と同等ということで、ビジネスなどどんなシーンにも使えるハイスペックということですね。逆に言えば、「障がい者の方でも使いやすいアクセシブルな再生機能」の分だけDS-901より高価ですから、その機能が必要ない人にはDS-901のほうがおすすめということになるかと思います。

 

DS-901の機能→「録音と文字起こしの最新動向:オリンパスと相互取材」の第1回第2回で主に紹介しています。

 

本当は前回第7回ぐらいのところで、取材はいったん終わりかけたのです。第6回のところで既に大上さんは時間切れとなって退室、第7回部分と今回分は、喜田さんと私の会話になっております。

◆レコーダー本体に、ちょっと戻り機能があった!
廿:そういえば、ICレコーダー本体で音声を聞くとき、オートバックスペースがあったら便利だと思うんですけど。いちいち範囲を指定する区間リピート機能じゃなくて。

喜田:ありますよ、オートバックスペース。このDS-901にも、お使いのDS-750にも。

廿:えっ? ちょっと待ってください。DS-750の録音を止めますから。

喜田:(DS-750を手に取り、メニューから呼び出して)メニューの中の「再生設定」に「スキップ間隔」というのがあります。「逆スキップ」が戻るほうで、それを選ぶと次の画面で秒数が設定できます。

廿:この画面は見たことあるかもしれません。でも「スキップ」という言葉で私がイメージしたのは、音楽が例えば10曲入っているとき、2曲目、3曲目に飛べるような「頭出し再生」機能だったと思います。まして「逆スキップ」が何か、スムーズにイメージできる人は少ないと思うんですけど...。とにかく、レコーダーにも「ちょっと戻り」の機能があるんですね。初めて知りました。

 

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帰社後にあらためて自分のDS-750で「逆スキップ」の設定画面を呼び出しました。

◆レコーダーって実はいろいろな状況に対応できる
第3回で、いわゆる「ちょっと戻り」機能は音声ソフトによって名称が違うことをご紹介しました。DSS Playerでは「オートバックスペース」、Okoshiyasu2では「自動巻き戻し秒数」、Express Scribeでは「停止時の自動バックステップ」。
しかもオリンパスの中でも、ソフトウエアでは「オートバックスペース」、レコーダーでは「逆スキップ」なんですね。使ってみるとすごく便利な機能なのですが、何らかの名称が定まってこないと、広く認知されるのはなかなか難しそうです。


喜田:以前は「ちょっと前再生」という言い方をしていたんです。でも「ちょっと前に戻る」という感じが分かりにくいということで、今は「スキップ」「逆スキップ」にしています。どんな名称なら分かりやすいんでしょうね...。もう少し考えてみます。
それと、DS-901では「再生設定」で「文字起こし」というモードを選ぶと、特に設定をしなくても自動的に、停止→再生時に逆スキップが働くんですよ。

廿:全然知りませんでした。ICレコーダーって、いろんな状況に対応できるように、ちゃんと考えて作られているんですね。

誘導が課題+使いこなしが課題
喜田:ええ。遠くの人の声を少しでも手前の人の声の大きさに近づけるような「ボイスバランサー」機能なども入れています。いろいろ、いい機能を入れているつもりなんですけど、使っていただくところまでなかなか誘導できないのが悩みです。
もちろん使ってくださっている方もいますが...。メニューの一つひとつまでじっくり見ていただくのは難しく、かといってレコーダー本体にやたらとボタンが増えても使いにくいですよね。うまく分かっていただけるよう工夫するのが、当社の課題です。

廿:私も、知らないことばかりでした。もうちょっと機能を知って使いこなそうと思います。

「お客様が録音のことをご存じない」とぼやく私自身も、「えっ、あるんですか」「えっ、使えるんですか」連発の取材でした。ICレコーダーの奥深さを痛感しました。仕事で使う機材だから、もっと気にして勉強しなきゃとあらためて感じました。

 

3月の取材だったのでDS-901でお話を伺いましたが、4月25日にVoice-Trek DS-902が発売されます。この機種についても後日ご紹介しますね。



録音と文字起こしの最新動向:オリンパスと相互取材 バックナンバー:
第1回  第2回  第3回  第4回
第5回  第6回  第7回  第8回

オリンパス←→okosoの相互取材、ほぼ最終回です。セキュリティ問題のあと、複数レコーダーの操作について、要望してみました。

◆マル秘の会議を録音したあとのセキュリティ
喜田:他に、アクセサリーや機能で、これがあったらって思われることはありますか。

廿:本当は、マル秘の会議を録音しに行った帰り、レコーダーを置き忘れたり、盗まれたりしたら...という心配をしていたんです。でも、スマホアプリと連動させてDS-901で録れば、スマホにもデータが入って、Dropboxにも送れるんですね。ということは、DS-901からは音声ファイルを削除してしまってもOKということですから、安心しました。

喜田:セキュリティの問題ですね。ICレコーダーにも、パスワードか何かでロックがかかったほうがいいですか。

廿:セキュリティ機能があれば、一つの売りになると思います。だって、録音されるのは平和な内容ばかりじゃないんです。

喜田:というと...?

廿:会社同士が、「もはや裁判しかない?」とお互い検討するぐらい、もめていることがあります。そういう険悪な話し合いの場では、実は双方の社員が胸ポケットにICレコーダーを入れて録音しているんです。私、何度かそういう係争案件を受注したことがあります。

喜田:な、なるほど...。ただ、レコーダー本体にパスワードをかけるような仕様にしても、SDカードを抜き取って録音データにアクセスすることはできてしまいます。

廿:そうか。その場合、重要な音声はSDカードでなく内蔵メモリに保存する設定にすることが大切ですね。スマホに保存する際も同様ですね。

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私のDS-750は内蔵メモリに十分な容量があるので、マイクロSDカードを入れずに使っています。録音後、データはPCに移して、ICレコーダーからは直ちに削除しています。

◆2台のレコーダーを同時に遠隔操作したい
一方、「離れた場所にレコーダーを置くとき、ちゃんと録音されているか不安...。ランプが点灯していれば録音が継続されているということだとは思うけど」という声もありました。これは、スマホアプリと連動しているタイプなら、手元で状態が確認できるので安心ですね。
そうだ、あと一つ。


廿:このアプリは、2台、あるいは2台以上のレコーダーを同時に録音スタートさせることはできますか。

喜田:えっ、2台ですか。

廿:対談者の前に1台、自分の座る記録者席に予備で1台というように、離れた2カ所にレコーダーを置くというようなこと、よくあるんです。あるいは、会議で上座の座長側に1台、下座の事務局側にもう1台。
そのとき、1台の録音ボタンを押して、移動して、もう1台の録音ボタンを押す。そうすると、スタートが数十秒ずれます。文字起こししたデータにタイムカウンタを入れるとき、困るんです。

喜田:今はスマホアプリとレコーダーが1対1ですが、1対2とか1対3ができればいいわけですね。何か方法があるかもしれないので、社内でも考えてみます。

廿:ぜひよろしくお願いします。

こうして、相互取材は、美しく感動的に終わりかけました。ところが、欲を出した私があと1つ質問したために、延長戦へ。次回、本当の最終回です。
次回へ

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バウンダリーマイクロホンME33の話題から、欧米の録音文化に話が広がります。そして、海外市場に強いオリンパスならではの、海外先行で発売されている機器が続々登場します。

◆口述(ディクテーション)の文化が録音の真剣さにつながる
喜田:このバウンダリーマイクは、海外での販売が先行したんです。

廿:やっぱり海外のほうが、こういったアイテムは普及しているものですか。

喜田:ええ、録音の文化自体も欧米のほうが定着しています。国内では、セミナーとか音楽系の習い事をちょっと録っておこうというような私的な使用シーンが多いのですが、海外ではもっとビジネス寄りの用途がメインです。

イギリスの小説などでは、19世紀後半が舞台だと、そのころ流行し始めた速記術で、秘書が上司の口述を筆記しています。20世紀が舞台だと、上司はテープレコーダーに向かって口述し、タイピストがあとでそれを聞きながらタイプしていたりします。
そういう「口述(ディクテーション)して→文書化」の文化がもともとあるから、ビジネスシーンでの録音技術が追求されているんでしょうね。


◆「口述を管理するソフト」?
次は、RS27にそっくりだけど真ん中の形状が違うフットスイッチが出てきました。

喜田:このフットスイッチは、スイッチが4つあるタイプです。フットスイッチはアメリカとヨーロッパで要望が違うので、もともと真ん中のスイッチ形状は2通りあるんです。どうせだったら両方を自由に機能を割り付けられるようにすれば、1機種で済むんじゃないかという発想なんですが...。今、フットスイッチはどう使われていますか。

廿:ほとんど、真ん中の「再生・停止」だけです。たまに、巻き戻しを使うかな。早送りは使ってないです。

大上:やっぱりそうなんですね。ほとんどの方が同様です。ですから、4つものスイッチを踏み分ける必要があるかどうかは微妙ですが...。

廿:DSS Player用ですか。

喜田:いや、DSS PlayerとSonority用ではなくて、海外ではODMSというプロ向けのソフトを用意しているんです。そのソフトで使えるようになっています。

廿:(ODMS? プロ向け? 聞いたことない...)

確認する前にうっかり話がそれてしまったので、帰宅後に調べてみました。ODMSで検索してトップに出てきたのは、オリンパスのイギリス向けサイト。口述文化の話題で、なんとなくイギリスの小説を例に挙げましたが、やっぱりイギリスが口述の本場なのかもしれません。
ODMS、正式名称は、Olympus Dictation Management System。ディクテーション(口述)を管理するシステム。そんなシステムが必要とされているとは...。


Olympus Dictation Management System

◆ハンドコントローラーって初めて見た
喜田:これはハンドコントローラーです。これも日本では販売してないんですが、海外ではフットスイッチの代わりによく使われているんですよ。
使い方はフットスイッチと同じです。真ん中が「再生・停止」。両側がそれぞれ巻き戻しと早送りです。コントローラー本体の周囲にこういうUSB接続のカバー(アームレストとしても便利)を付けることもできて、キーボードの手前にこうやってカチッとはまります。

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廿:タイピングしながら、親指でスイッチを操作するわけですね。たしかに、スペースキーの横の「変換」や「カタカナ/ひらがな」キーなどで操作できないかなと思ったこと、あります。

大上:音声の再生・停止などの操作は、ファンクションキーのどれかを割り付けるのが一般的です。でも、ファンクションキーはちょっと遠いという声があって、このハンドコントローラーを開発したんです。

このハンドコントローラーは、アームレスト部分と真ん中のスイッチ部分が分離するようになっています。スイッチ部分だけだとさらにコンパクトです。
大量の口述データを、次々に能率よくタイピングして上司に戻していくという業務スタイル。そのために欧米では、録音・再生により深い機能が求められ、いろいろな周辺機器も使われているのでしょうね。

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オコシストは、たいていはお客様が録音した音声ファイルを受け取って文字起こしします。「お客様が録音とかICレコーダーの使いこなしをもうちょっとご存じだといいのに!」と思うこと、実はしばしばあります。

◆バウンダリーマイクは案外コンパクト
廿:十数人も参加している会議を、1台のICレコーダーで録っていたりするんです。レコーダーから遠い方の声は、ほぼ聞こえません。マイクのシステムが組んである会議室ばかりじゃないし、ミキサーなどいろいろ一式持ち込むのも大ごとですから、しょうがないんですけど。リピーターのお客様には、レコーダーを2台置いて録っていただくようにお願いしています。

喜田:そんなとき、こういうのはどうでしょう。バウンダリーマイクロホンME33です。

廿:あ、これなんですね。この前、社内で、広い範囲を拾うマイクが欲しいという話が出たんです。一度実物を拝見したいと思っていました。コンパクトですね。(直径12センチだそうです)

mic_1.jpg


(http://olympus-imaging.jp/product/audio/accessory/mic/me33/)

↑使用イメージはこのWebページのイラストが分かりやすいです

喜田:ICレコーダーに、この分岐ケーブルをつなぎます。LとRにそれぞれ3台ずつのバウンダリーマイクを、次々につなぐことができます。ケーブルの長さは2メートルちょっとありますから、6~7メートルの範囲まで、全部の声をすぐ近くで録ることができるわけです。

◆オコシストは声の位置関係で発言者を特定する
廿:例えば6台のバウンダリーマイクを接続した状態で録った音声って、右から聞こえる声と左から聞こえる声の区別はできますか。

大上:ステレオ録音ですから大丈夫です。

mic_2.jpg



廿:じゃあ安心ですね。全部の音が真ん中から聞こえたら、もともと発言者の聞き分けが大変なのに、ますます大変になってしまいます。

大上:「両耳同じように聞こえる音のほうが、疲れないからいい」と言われたことがあるんですが、そうでもないですか。

廿:社内の会議を社内の人が文字起こしする場合、発言者の声を知っていて、判別できるから、両耳同じように聞こえる録音でも困らないんだと思うんです。あとは、「指名+名乗り」を行う(「次に○○課の××さん、どうぞ」「はい、○○課の××です。われわれの課では...」という発言ルール)の会議などだったら、話者の特定に苦労しないんですが...。

◆マイクの指向性に自信あり
廿:知らない人の声って区別しにくいんです。私たちは、まず「かなり年配」「関西アクセント」などの特徴で区別して、同じような声の人は「左の手前から聞こえる声」「右の奥から聞こえる声」という形で、ステレオ録音の音の方向を頼りに特定するわけです。

大上:その場合、指向性はあったほうがいいということですね。当社は、ステレオマイクは必ず指向性マイクを使って、左右の音がしっかりと分かれる設定にしています。他社製品には、ステレオ録音機で無指向性マイクを使われているケースが多いのですが、指向性ステレオマイクは当社のこだわりポイントです。その違いをもっと強調してアピールしたらいいかなと思っているんですが、聞こえ方の違いに気づくことはありますか。

廿:お客様が使っている2台が、異なるメーカーのICレコーダーということは結構あると思います。でも、片方の機種がそもそも古いとか、いろんな条件が違うと思うんです。聞こえ方の違いが指向性の差なのかどうか、私たちには分かりにくいです...。

私自身、この取材をメーカーの違う2台のレコーダーで録りましたが、指向性などの設定をきちんと確認せず録音をスタートしてしまったので、比較はできません。自分でもこれですから、「お客様がレコーダーの使いこなしをご存じない」なんて言う資格は、本当はありませんね。

次回はオリンパスの国際展開について伺います。日本ではまだ発売されていないソフト・ハードが続々と登場します! 


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