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共同通信社『記者ハンドブック』の第13版が、3月22日に発売されるそうです。Amazonは現在予約受付中になっています。さっそく自宅用を注文しました。会社用もさっき注文してもらったところです。

http://www.amazon.co.jp/dp/4764106876/

 

2/27の「THE PAGE」記事によると、第13版ではカタカナ言葉の表記が結構変わるようです。従来のカタカナの書き方は時代に追いついてない感じだったので、変更が楽しみです。

http://thepage.jp/detail/20160226-00000010-wordleaf?page=1

 

「メード」喫茶が「メイド」喫茶になるということは、二重母音が「ー」ではなく「エイ」「オウ」と表記できるようになるということですね。「ネーティブ」ではなく「ネイティブ」と表記できるということだと思います。

私は「アイデア」という表記が嫌いです。「アイディア」と言っているんだから「アイディア」と書きたい。こちらはどうでしょうか…。

本が届くまでの3週間、わくわくしながら待ちたいと思います。

新製品情報とは違うのですが…。

今朝、Facebookをながめていたら、オリジナルヘッドホンハンガーをプレゼントという広告が目にとまりました。オーディオテクニカの広告で、「ヘッドホン40周年記念」の「ハイレゾ極める!必ずもらえるキャンペーン」だそうです。

 

音声起こしをしている人で、いいヘッドホン(→値段が高いという意味です)を使っている人は、ソニーかオーディオテクニカが多いような気がします。あと、AKGとか。私もオーディオテクニカは、値段の高いのじゃないですが、持っています。

 

でも、今日の話題はヘッドホンではなく「ヘッドホンハンガー」です。

ヘッドホンを掛けておくための専用品があることを、このプレゼントキャンペーンで初めて知りました。

 

起こし作業にはイヤホンタイプをメインで使っているので、オーディオテクニカと、音声認識させるときのヘッドホンマイクは、普段、カーテンレールに掛けていました。こんな感じです。

 

DSC_0040-2.jpg

 

 

事務所に来た人は「この場所にぶら下げるのは便利ですね」と言ってくれていたので、普通に棚に置いたりしている人が多いのかもしれません。でもヘッドホンを普通に置いておくとケーブルがからまったり、出そうとするとほかのものも引きずってきたりするんですよね。

 

調べると、ヘッドホンを置くためのアイテムには、大きく2種類の形があるようです。ヘッドホンスタンドヘッドホンハンガー。スタンドは机の上などに置くタイプで、ハンガーはフックのようなものに掛けてぶら下げるタイプです。

ハンガーのほう、欲しいな。今後もうちょっと音声認識をまめに使ってみようと思っているので、ヘッドホンマイクを机の横にぶら下げおきたいのです。

 

オーディオテクニカ

「ハイレゾ極める!必ずもらえるキャンペーン」

http://www.audio-technica.co.jp/msr/

オリンパスイメージングから4月末にICレコーダーDS-902が発売されました。

製品紹介ページ→Voice-Trek DS-902

 

えっ、情報が遅い? もちろん同社からのリリースは4月上旬にいただいていたのですが、okosoは「実際に見てから・使ってからレビュー」が基本ですので。

 

先日のokosoの機材体験会で、試用させていただきました。

DS-902の特徴は、「障がい者の方でも使いやすいテキストデータの音声読み上げや、Daisy図書への対応などの高度なアクセシビリティ」です。

 

私はこの方面はまだ勉強が足りなくて…。ただ、以前目の不自由な知り合いがいたので、そういう方が主に音を頼りに生活していることは知っています。例えば、彼の腕時計はボタンを押すと「○時○分です」という音声が流れるようになっていました。他の人の邪魔にならないよう小さな音量に設定して、彼は腕時計を耳に付けるようにして時刻を聞いていました。

 

「腕時計を聞く」と似たようなイメージで、「多機能端末を耳で聞く(こともできる)」というのがDS-902の特徴だと、私は捉えています。DS-902は録音や再生のメニューを選ぶときなども、メニュー名などを音声ガイドでアナウンスさせることができます。しかも、使う側の声を音声認識させることもできます。

 

レコーダーに話しかけることによって、メニュー項目をにダイレクトに呼び出せるので、ボタンを押す回数が減り、スピーディーな操作が可能です。また、スケジュールの日付やファイル名も読み上げできます。

DS-902 Webページより

 

Daisy図書に対応。DAISYは、今後勉強してみたいテーマです。目の不自由な人以外にも、文字から情報を得ること困難な立場の人はいます。DAISYのWebサイトでは、視覚障害者のほかに学習障害、知的障害、精神障害の方が挙げられています。そういう人にとってアクセスしやすいデジタル録音図書の国際標準規格がDaisyだそうです。

 

nr140401ds902s_02.jpg

 

DS-902の外観。F1~F3のボタンはポツの数が違い、触った感じで区別できるようになっています。停止ボタンと録音ボタンも触って区別できる形状になっています。

 

触った感じで「あ、違う」と気づくことは、いわゆる健常者であっても非常に重要です。

テープ起こしの主な媒体がカセットテープだったころは、「テープレコーダーの録音ボタンを再生ボタンと間違えて押さないように(つまり、クライアントから預かった音声を間違った録音で上書きしないように)、録音ボタンにはざらざらな紙などを貼り付けておきましょう」と私も書いていました。

もちろんテープレコーダーメーカーも録音ボタンの形状は他のボタンと変えていましたが、それでも疲れていたり、他のことに気を取られたまま操作すると、間違って押す危険がありました。当時発売されていたトランスクライバー(テープ起こし専用のカセットデッキ)には、そもそも録音ボタンが存在しなかったほどです。以上、脱線でした。

 

DS-902の録音性能はDS-901と同等ということで、ビジネスなどどんなシーンにも使えるハイスペックということですね。逆に言えば、「障がい者の方でも使いやすいアクセシブルな再生機能」の分だけDS-901より高価ですから、その機能が必要ない人にはDS-901のほうがおすすめということになるかと思います。

 

DS-901の機能→「録音と文字起こしの最新動向:オリンパスと相互取材」の第1回第2回で主に紹介しています。

 

本当は前回第7回ぐらいのところで、取材はいったん終わりかけたのです。第6回のところで既に大上さんは時間切れとなって退室、第7回部分と今回分は、喜田さんと私の会話になっております。

◆レコーダー本体に、ちょっと戻り機能があった!
廿:そういえば、ICレコーダー本体で音声を聞くとき、オートバックスペースがあったら便利だと思うんですけど。いちいち範囲を指定する区間リピート機能じゃなくて。

喜田:ありますよ、オートバックスペース。このDS-901にも、お使いのDS-750にも。

廿:えっ? ちょっと待ってください。DS-750の録音を止めますから。

喜田:(DS-750を手に取り、メニューから呼び出して)メニューの中の「再生設定」に「スキップ間隔」というのがあります。「逆スキップ」が戻るほうで、それを選ぶと次の画面で秒数が設定できます。

廿:この画面は見たことあるかもしれません。でも「スキップ」という言葉で私がイメージしたのは、音楽が例えば10曲入っているとき、2曲目、3曲目に飛べるような「頭出し再生」機能だったと思います。まして「逆スキップ」が何か、スムーズにイメージできる人は少ないと思うんですけど...。とにかく、レコーダーにも「ちょっと戻り」の機能があるんですね。初めて知りました。

 

DSC_0027.jpg


帰社後にあらためて自分のDS-750で「逆スキップ」の設定画面を呼び出しました。

◆レコーダーって実はいろいろな状況に対応できる
第3回で、いわゆる「ちょっと戻り」機能は音声ソフトによって名称が違うことをご紹介しました。DSS Playerでは「オートバックスペース」、Okoshiyasu2では「自動巻き戻し秒数」、Express Scribeでは「停止時の自動バックステップ」。
しかもオリンパスの中でも、ソフトウエアでは「オートバックスペース」、レコーダーでは「逆スキップ」なんですね。使ってみるとすごく便利な機能なのですが、何らかの名称が定まってこないと、広く認知されるのはなかなか難しそうです。


喜田:以前は「ちょっと前再生」という言い方をしていたんです。でも「ちょっと前に戻る」という感じが分かりにくいということで、今は「スキップ」「逆スキップ」にしています。どんな名称なら分かりやすいんでしょうね...。もう少し考えてみます。
それと、DS-901では「再生設定」で「文字起こし」というモードを選ぶと、特に設定をしなくても自動的に、停止→再生時に逆スキップが働くんですよ。

廿:全然知りませんでした。ICレコーダーって、いろんな状況に対応できるように、ちゃんと考えて作られているんですね。

誘導が課題+使いこなしが課題
喜田:ええ。遠くの人の声を少しでも手前の人の声の大きさに近づけるような「ボイスバランサー」機能なども入れています。いろいろ、いい機能を入れているつもりなんですけど、使っていただくところまでなかなか誘導できないのが悩みです。
もちろん使ってくださっている方もいますが...。メニューの一つひとつまでじっくり見ていただくのは難しく、かといってレコーダー本体にやたらとボタンが増えても使いにくいですよね。うまく分かっていただけるよう工夫するのが、当社の課題です。

廿:私も、知らないことばかりでした。もうちょっと機能を知って使いこなそうと思います。

「お客様が録音のことをご存じない」とぼやく私自身も、「えっ、あるんですか」「えっ、使えるんですか」連発の取材でした。ICレコーダーの奥深さを痛感しました。仕事で使う機材だから、もっと気にして勉強しなきゃとあらためて感じました。

 

3月の取材だったのでDS-901でお話を伺いましたが、4月25日にVoice-Trek DS-902が発売されます。この機種についても後日ご紹介しますね。



録音と文字起こしの最新動向:オリンパスと相互取材 バックナンバー:
第1回  第2回  第3回  第4回
第5回  第6回  第7回  第8回

オリンパス←→okosoの相互取材、ほぼ最終回です。セキュリティ問題のあと、複数レコーダーの操作について、要望してみました。

◆マル秘の会議を録音したあとのセキュリティ
喜田:他に、アクセサリーや機能で、これがあったらって思われることはありますか。

廿:本当は、マル秘の会議を録音しに行った帰り、レコーダーを置き忘れたり、盗まれたりしたら...という心配をしていたんです。でも、スマホアプリと連動させてDS-901で録れば、スマホにもデータが入って、Dropboxにも送れるんですね。ということは、DS-901からは音声ファイルを削除してしまってもOKということですから、安心しました。

喜田:セキュリティの問題ですね。ICレコーダーにも、パスワードか何かでロックがかかったほうがいいですか。

廿:セキュリティ機能があれば、一つの売りになると思います。だって、録音されるのは平和な内容ばかりじゃないんです。

喜田:というと...?

廿:会社同士が、「もはや裁判しかない?」とお互い検討するぐらい、もめていることがあります。そういう険悪な話し合いの場では、実は双方の社員が胸ポケットにICレコーダーを入れて録音しているんです。私、何度かそういう係争案件を受注したことがあります。

喜田:な、なるほど...。ただ、レコーダー本体にパスワードをかけるような仕様にしても、SDカードを抜き取って録音データにアクセスすることはできてしまいます。

廿:そうか。その場合、重要な音声はSDカードでなく内蔵メモリに保存する設定にすることが大切ですね。スマホに保存する際も同様ですね。

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私のDS-750は内蔵メモリに十分な容量があるので、マイクロSDカードを入れずに使っています。録音後、データはPCに移して、ICレコーダーからは直ちに削除しています。

◆2台のレコーダーを同時に遠隔操作したい
一方、「離れた場所にレコーダーを置くとき、ちゃんと録音されているか不安...。ランプが点灯していれば録音が継続されているということだとは思うけど」という声もありました。これは、スマホアプリと連動しているタイプなら、手元で状態が確認できるので安心ですね。
そうだ、あと一つ。


廿:このアプリは、2台、あるいは2台以上のレコーダーを同時に録音スタートさせることはできますか。

喜田:えっ、2台ですか。

廿:対談者の前に1台、自分の座る記録者席に予備で1台というように、離れた2カ所にレコーダーを置くというようなこと、よくあるんです。あるいは、会議で上座の座長側に1台、下座の事務局側にもう1台。
そのとき、1台の録音ボタンを押して、移動して、もう1台の録音ボタンを押す。そうすると、スタートが数十秒ずれます。文字起こししたデータにタイムカウンタを入れるとき、困るんです。

喜田:今はスマホアプリとレコーダーが1対1ですが、1対2とか1対3ができればいいわけですね。何か方法があるかもしれないので、社内でも考えてみます。

廿:ぜひよろしくお願いします。

こうして、相互取材は、美しく感動的に終わりかけました。ところが、欲を出した私があと1つ質問したために、延長戦へ。次回、本当の最終回です。
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第1回  第2回  第3回  第4回
第5回  第6回  第7回  第8回

バウンダリーマイクロホンME33の話題から、欧米の録音文化に話が広がります。そして、海外市場に強いオリンパスならではの、海外先行で発売されている機器が続々登場します。

◆口述(ディクテーション)の文化が録音の真剣さにつながる
喜田:このバウンダリーマイクは、海外での販売が先行したんです。

廿:やっぱり海外のほうが、こういったアイテムは普及しているものですか。

喜田:ええ、録音の文化自体も欧米のほうが定着しています。国内では、セミナーとか音楽系の習い事をちょっと録っておこうというような私的な使用シーンが多いのですが、海外ではもっとビジネス寄りの用途がメインです。

イギリスの小説などでは、19世紀後半が舞台だと、そのころ流行し始めた速記術で、秘書が上司の口述を筆記しています。20世紀が舞台だと、上司はテープレコーダーに向かって口述し、タイピストがあとでそれを聞きながらタイプしていたりします。
そういう「口述(ディクテーション)して→文書化」の文化がもともとあるから、ビジネスシーンでの録音技術が追求されているんでしょうね。


◆「口述を管理するソフト」?
次は、RS27にそっくりだけど真ん中の形状が違うフットスイッチが出てきました。

喜田:このフットスイッチは、スイッチが4つあるタイプです。フットスイッチはアメリカとヨーロッパで要望が違うので、もともと真ん中のスイッチ形状は2通りあるんです。どうせだったら両方を自由に機能を割り付けられるようにすれば、1機種で済むんじゃないかという発想なんですが...。今、フットスイッチはどう使われていますか。

廿:ほとんど、真ん中の「再生・停止」だけです。たまに、巻き戻しを使うかな。早送りは使ってないです。

大上:やっぱりそうなんですね。ほとんどの方が同様です。ですから、4つものスイッチを踏み分ける必要があるかどうかは微妙ですが...。

廿:DSS Player用ですか。

喜田:いや、DSS PlayerとSonority用ではなくて、海外ではODMSというプロ向けのソフトを用意しているんです。そのソフトで使えるようになっています。

廿:(ODMS? プロ向け? 聞いたことない...)

確認する前にうっかり話がそれてしまったので、帰宅後に調べてみました。ODMSで検索してトップに出てきたのは、オリンパスのイギリス向けサイト。口述文化の話題で、なんとなくイギリスの小説を例に挙げましたが、やっぱりイギリスが口述の本場なのかもしれません。
ODMS、正式名称は、Olympus Dictation Management System。ディクテーション(口述)を管理するシステム。そんなシステムが必要とされているとは...。


Olympus Dictation Management System

◆ハンドコントローラーって初めて見た
喜田:これはハンドコントローラーです。これも日本では販売してないんですが、海外ではフットスイッチの代わりによく使われているんですよ。
使い方はフットスイッチと同じです。真ん中が「再生・停止」。両側がそれぞれ巻き戻しと早送りです。コントローラー本体の周囲にこういうUSB接続のカバー(アームレストとしても便利)を付けることもできて、キーボードの手前にこうやってカチッとはまります。

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廿:タイピングしながら、親指でスイッチを操作するわけですね。たしかに、スペースキーの横の「変換」や「カタカナ/ひらがな」キーなどで操作できないかなと思ったこと、あります。

大上:音声の再生・停止などの操作は、ファンクションキーのどれかを割り付けるのが一般的です。でも、ファンクションキーはちょっと遠いという声があって、このハンドコントローラーを開発したんです。

このハンドコントローラーは、アームレスト部分と真ん中のスイッチ部分が分離するようになっています。スイッチ部分だけだとさらにコンパクトです。
大量の口述データを、次々に能率よくタイピングして上司に戻していくという業務スタイル。そのために欧米では、録音・再生により深い機能が求められ、いろいろな周辺機器も使われているのでしょうね。

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オコシストは、たいていはお客様が録音した音声ファイルを受け取って文字起こしします。「お客様が録音とかICレコーダーの使いこなしをもうちょっとご存じだといいのに!」と思うこと、実はしばしばあります。

◆バウンダリーマイクは案外コンパクト
廿:十数人も参加している会議を、1台のICレコーダーで録っていたりするんです。レコーダーから遠い方の声は、ほぼ聞こえません。マイクのシステムが組んである会議室ばかりじゃないし、ミキサーなどいろいろ一式持ち込むのも大ごとですから、しょうがないんですけど。リピーターのお客様には、レコーダーを2台置いて録っていただくようにお願いしています。

喜田:そんなとき、こういうのはどうでしょう。バウンダリーマイクロホンME33です。

廿:あ、これなんですね。この前、社内で、広い範囲を拾うマイクが欲しいという話が出たんです。一度実物を拝見したいと思っていました。コンパクトですね。(直径12センチだそうです)

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(http://olympus-imaging.jp/product/audio/accessory/mic/me33/)

↑使用イメージはこのWebページのイラストが分かりやすいです

喜田:ICレコーダーに、この分岐ケーブルをつなぎます。LとRにそれぞれ3台ずつのバウンダリーマイクを、次々につなぐことができます。ケーブルの長さは2メートルちょっとありますから、6~7メートルの範囲まで、全部の声をすぐ近くで録ることができるわけです。

◆オコシストは声の位置関係で発言者を特定する
廿:例えば6台のバウンダリーマイクを接続した状態で録った音声って、右から聞こえる声と左から聞こえる声の区別はできますか。

大上:ステレオ録音ですから大丈夫です。

mic_2.jpg



廿:じゃあ安心ですね。全部の音が真ん中から聞こえたら、もともと発言者の聞き分けが大変なのに、ますます大変になってしまいます。

大上:「両耳同じように聞こえる音のほうが、疲れないからいい」と言われたことがあるんですが、そうでもないですか。

廿:社内の会議を社内の人が文字起こしする場合、発言者の声を知っていて、判別できるから、両耳同じように聞こえる録音でも困らないんだと思うんです。あとは、「指名+名乗り」を行う(「次に○○課の××さん、どうぞ」「はい、○○課の××です。われわれの課では...」という発言ルール)の会議などだったら、話者の特定に苦労しないんですが...。

◆マイクの指向性に自信あり
廿:知らない人の声って区別しにくいんです。私たちは、まず「かなり年配」「関西アクセント」などの特徴で区別して、同じような声の人は「左の手前から聞こえる声」「右の奥から聞こえる声」という形で、ステレオ録音の音の方向を頼りに特定するわけです。

大上:その場合、指向性はあったほうがいいということですね。当社は、ステレオマイクは必ず指向性マイクを使って、左右の音がしっかりと分かれる設定にしています。他社製品には、ステレオ録音機で無指向性マイクを使われているケースが多いのですが、指向性ステレオマイクは当社のこだわりポイントです。その違いをもっと強調してアピールしたらいいかなと思っているんですが、聞こえ方の違いに気づくことはありますか。

廿:お客様が使っている2台が、異なるメーカーのICレコーダーということは結構あると思います。でも、片方の機種がそもそも古いとか、いろんな条件が違うと思うんです。聞こえ方の違いが指向性の差なのかどうか、私たちには分かりにくいです...。

私自身、この取材をメーカーの違う2台のレコーダーで録りましたが、指向性などの設定をきちんと確認せず録音をスタートしてしまったので、比較はできません。自分でもこれですから、「お客様がレコーダーの使いこなしをご存じない」なんて言う資格は、本当はありませんね。

次回はオリンパスの国際展開について伺います。日本ではまだ発売されていないソフト・ハードが続々と登場します! 


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オリンパスとの相互取材レポート、第4回です。今回は主にオリンパスさんが、テープ起こし(音声起こし)業務について私に取材しています。

◆フットスイッチは女物の靴で試しながら開発された
喜田:じゃあ逆に、テープ起こし用の音声ソフトとしてDSS Playerを使われる理由は、オートバックスペースがあるからですか。

廿:オートバックスペースがあるソフトは他にもいくつかあるので、用途によって使い分けています。例えばOkoshiyasu2はすごくシンプルなソフトですけど、あれはオコシストの方が友達のプログラマーさんに依頼して作ってもらったソフトなので、私たちに必要な機能はきちんと揃っているんです。
私が御社のソフトをメインに使っている理由は、フットスイッチRS27が好きだからです。中国メーカーや韓国メーカーの安いフットスイッチを買ってみたことがあるんですけど、ガッチンガッチンって、足に負担がかかる感じでした。RS27は踏み心地がいいですよね。

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私のフットスイッチRS27。十数年も踏んでいるのでご覧のとおり見た目は傷んできましたが、相変わらず快調に作動するという、恐るべき耐久力です。

喜田:それはうれしいですね。当社のロングセラーなんですよ。

大上:うちの開発で、男性なんですけどわざわざパンプスを買って、履いて試したエンジニアがいるんです。文字起こしの仕事をされるのは女性が多いと聞いたので、踏み心地を研究するために。

◆やっぱりタイムカウンタコピーが欲しい
廿:それはすごい。徹底してますね...。ただ、DSS Playerにはタイムカウンタコピーの機能がないですよね。聴取不能部分に音声のタイムカウンタを付記してほしいというクライアントさんは多いんです。あるいは、起こしデータ全体に、3分に1回ぐらいタイムカウンタを記載してほしいとか。
全体に一定間隔でタイムカウンタを入れてほしいという仕事は、例えば映像制作の会社とかから来るんです。文字起こししたデータを見て、「この発言部分を切り出そう」という編集の参考にするんでしょうね。そのとき、だいたいのタイムが起こしデータに記載されていれば、元の動画から探しやすいわけです。

大上:タイムカウンタって重要なんですね。検討してみます。

廿:今後はSonorityに一本化ということであれば、Sonorityにぜひ欲しいです。

◆動画起こしの仕事は増えているけど
喜田:ムービーを起こす仕事って増えていますか。

廿:うちでは明らかに増えています。製品のPR動画を作ったのでテロップを入れるために、その動画の中の発言を全部書き起こしてほしいという案件もありますし。ほかには、専門家同士の座談会って、パワーポイント資料を会場に映しながら進むことがあるんですけど。その座談会が撮ってあって、発言者の確認も資料の確認も、全部動画からやってほしいと言われたりします。

喜田:その場合は、ムービーを見ながら文字起こしするんですか。

廿:いえ、ぜひそうしたいですけど、できないです。なぜかというと、まず動画対応の起こしソフトが、少ないんです。動画対応のソフトでも、ファイルサイズが大きいと重くてフリーズしますし、動画は形式が多くて...実際には対応されてない形式も多いんです。

喜田:ということは、音声に変換して起こすわけですね。

廿:そうです。mp3に変換して起こします。最後に、話者名を特定したり、資料を確認するときだけ動画を見ます。普通のWindows Media Playerとかを使って、マウスでいちいち操作するからホント面倒です。
(Media Playerもスペースキーで再生・停止を行うことができます。ただし、ホットキー扱いではないので、別ソフトをアクティブにしているときはキー操作できません)

動画に本格的に対応できる起こしソフト(しかもオートバックスペース機能があり、タイムカウンタコピーができ、フットスイッチRS27が使える)は欲しいですが...。状況を説明するにとどめ、そういうソフトウエアが欲しいという要望まではしませんでした。動画をこまめに再生・停止するのは、PCに相当な負担がかかりそうなので、オコシストが使っているPCでスペック的に耐えられるか、微妙に思えたからです。映像制作の会社などでは、かなりハイエンドのマシンを使っていると思います。
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私は、Voice-Trek DS-750の前もオリンパスのICレコーダーを使っていました。たしか2003年ごろ購入したものだったと思います。
その古いICレコーダーでは、mp3やwma以外にdssという録音形式を選ぶことができました。レコーダーの内蔵メモリが現在ほど大きくなく、PCやインターネットの性能も低かった時代です。
今となってみればmp3やwmaは十分コンパクトなファイルサイズですが、当時はそれよりもっと小さくできる録音形式を、メーカーはそれぞれ独自に開発していたのです。オリンパスのdss形式ファイルを再生するために作られたソフトウエアが、DSS Playerでした。


◆「ちょっと戻り」がないと非効率...
この、DSS Playerはテープ起こしに便利で、私はPCを買い換えるたびにしつこくインストールして使っています。過去に料金を払って「Plus」にしたので、使っている正確なバージョンは、DSS Player Plus 7.4.2です。 ちなみに、現在販売されているバージョン「DSS Player Standard」は2万円近くするため、人にはお勧めしたことがありません。自分でも使ったことがありません。

オリンパスも、そろそろDSS Playerを廃止して、Sonorityに一本化したい意向のようです。ソフトウエアとしての価格も、Sonorityのほうが安くなるとのことです。 そこで、私が「テープ起こし作業にSonorityを使おうと思ったことがない」理由を質問されました。


Olympus Sonority
http://olympus-imaging.jp/product/software/olympus_sonorityplus/index.html

廿:えーと。まず決定的なのは、Sonorityにはオートバックスペース機能がない。

大上:それは、別の方にお話を伺ったときも言われました...。

廿:数秒戻ったところから再生される機能って、音声を起こす作業の能率上ぜひ欲しいものなんです。

大上:ちなみに、何秒戻る設定にしていますか。

廿:私はほとんどの音声で2秒です。

このいわゆる「ちょっと戻り」は、DSS Playerでは「オートバックスペース」と呼ばれていますが、Okoshiyasu2では「自動巻き戻し秒数」、ExpressScribeでは「停止時の自動バックステップ」という名称になっています。統一された名前は存在しないようですね。

◆Sonorityって結構いいです...誤解してました
喜田:ほかに、Sonorityを使われない理由は。

廿:音楽系の作業ではないので、エフェクトをかけたりする必要がないせいもありますが。オートバックスペースの次に大きい理由は、フットスイッチが使えないからです。 (喜田さんと大上さん、顔を見合わせる)

廿:あれっ? 私のフットスイッチは御社のRS27です。使えるんですか。 (「使えますよね」「もしかしてバージョンの問題...?」両者相談中)

喜田:現在のバージョンではRS27は使えます。

帰社後、Sonority 1.0をバージョンアップしてみたら、何の設定も必要なく、いきなりフットスイッチが使えました。なんとバージョン1.0.1でもうフットスイッチ対応になったようですから、私が持っているSonorityは本当に最古のものだったんですね。 また、Sonorityは、オリンパスのレコーダーで録音された音声でないと編集するのはムリと思っていたのですが。やってみたら、他社のレコーダーで録音した音声も普通に一部を切り出したり、インデックスマークを付けたりできました。

sonority_1.jpg
Sonority、これは波形編集画面。

DSS Playerは、オリンパスの機材で録音された音声でないと絶対に音声ファイルの編集はできなかったので、私がSonorityも同様と思い込んでいたのかもしれません。もしかしてSonorityって案外便利かもしれません。あとは、オートバックスペースがあれば!
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オリンパスのICレコーダーDS-901と、それに連動するスマホアプリ「OLYMPUS Audio Controller」の話題、続きです。喜田さんが、「保存するときは...」とさらに言いかけたところから。

◆本人が帰社する前に作業スタート!
喜田:録音した音声を保存するときは、スマホのアプリ上でこの「Dropboxに転送」をタップすると、お使いのDropboxにも送られます。そのDropboxを、例えば会社の方と共有していれば、録音終了後直ちに、会社ではこの音声ファイルや写真ファイルにアクセスすることができるわけです。これは業務の効率化につながると思っています。

廿:なんと。本人が取材先から電車を乗り継いで帰社する前に、社内ではもう作業を進めることができるわけですね。さっそくDropboxを使いたくなってきました(とはいえ、Dropbox以前にまずDS-901が必要という、心の声)。

大上:音声を録音しているときに戻りますが、インデックスはこのように5種類分けて付けることができます。

普通のしおり(Index)の他に、前回から話題に出ている写真のインデックス「Photo」があり、他に「!」(Important)、「?」(Question)、それからこのアイコンは...「New topic」。なるほど。5種類のインデックスを付け分けるというのは、従来のICレコーダー上ではほぼ不可能でしょう。スマホなら画面に表示されているアイコンを指でタップするだけですから、手軽です。

DS-901_2.jpg
音声を再生しているときのスマホアプリ「Audio Controller」画面。音声のそれぞれの位置に、インデックスマークが表示されている。

◆他のタブレットやPCでもデータにアクセスできるが
廿:レコーダーの遠隔操作に直接使ったスマホ以外でも、写真を含むインデックス情報を見ることができるわけですね。

大上:そうです。スマホやタブレットなら、この無料アプリ「OLYMPUS Audio Controller」を入れれば大丈夫です。

廿:PCで音声を再生するときは?

喜田:実は、スマホからDropboxにデータをアップロードするときに、ビューワーが自動的に付いていきます。DropboxからダウンロードしたデータをPC上でダブルクリックすれば、すぐブラウザ上で見られる・聞けるようになっています。

廿:それは便利ですね。

喜田:ただ、あくまでビューワーですから、編集はできないのです。音声を再生しながらここは重要だと思っても、PCでは「!」のインデックスを付けるなどの操作はできないわけです。だから、やっぱりSonorityでデータを開くことができるほうがいいです...よ...ね...(だんだん小さくなる声)。

廿:あ、あの...。私、テープ起こし作業にSonorityを使おうと思ったこと、ないんです...(同じく、だんだん小さくなる声)。

俄然、雲行きが怪しくなってまいりました。

ちなみにSonority(ソノリティ)というのは、オリンパスが最近のICレコーダーに付属させている音声ソフトです。最近といっても、私のDS-750(2009年秋発売)に付属していたのが最初のバージョン1.0のようですから、もう5年の歴史があるんですね。

「使おうと思ったことがない」という爆弾発言をしてしまいましたが、私の持っているバージョンが古いために「あの機能がない!」「この機能がない!」と思い込んでいた部分もあったようです。最近のSonorityはかなり改良されていたことが、次回、明らかになります。

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