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【ICレコーダー原論】1.まずはパールコーダーを鑑賞

◆こんなに小さいのに最初から「もっと小さく」を志向
幅22センチのコンパクトさでも、当時のオリンパスはもっと小さくしたいという気持ちがあったのだろう。なんと録音部、スピーカー部、バッテリー部(単3電池2本を使用)が、分割できる。そして録音部とバッテリー部だけでも接続できるようになっている。

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廿:このパールコーダーは、誰をターゲットに開発されたのでしょうか。

 

喜田:昔の話なので、一番最初がどうだったかはよく分かりません。でもこの後さらに小さなボディになり、取材などにはずいぶん使われ、会議録音などにも活用されてきました。
ICレコーダーのほうは、最初からビジネス用途で作られました。欧米にはディクテーション(口述)の文化があるので、当社もディクテーション用の機種をいろいろ作っています。

 

◆口述文化の欧米で売れる
菊地:海外では、重役クラスは自分で書類を入力して作ることはあまりないようです。全部ディクテーションして録音し、秘書がそれをもとに書類を作成しているようですね。

 

廿:聞いたことがあります。録音機ができる前は、欧米の秘書は速記技術が必須だったとか。

 

喜田:エグゼクティブのほかに、弁護士や医者もディクテーションを使います。それを秘書がタイプする場合もありますし、文字起こしの会社に出してテキストデータにする場合もあります。欧米では録音+文字起こしが根付いているので、ICレコーダーの需要は非常に高いのです。

 

廿:ICレコーダーは、基本的に趣味や音楽用途ではないわけですね。

 

喜田:もともとはビジネス用途です。しかし現在はもっと用途が広がって、習い事や語学学習、音楽録音などに使われることも増えました。

 

次回は、「録音性能の良さは何で決まるのか?」という問題について聞く。その答えは、単純なものではなかった...。

 

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