【ICレコーダー原論】2.録音性能は何で決まるのか
◆3、4年前でも「結構古い」?
廿:首相のぶら下がり取材のニュースなどでは、やっぱり録音機材に注目しているものですか? 見て、どこの何と分かるものですか?
喜田:分かります。数えます(笑)。うちのが半分あれば、今シェア5割ぐらいかなとか。見ていると、結構古いのもありますね。3、4年前のモデルを使われている方が大勢いらっしゃいます。
廿:3、4年前どころか…。実は私、今年2月までこれをメインで使っていました。2003年に買ったVoice-Trek DM-20です。
喜田:おおー、なつかしい。このDM-20は評判よかったんですよ。液晶も当時としてはかなり大きいですし、デザインや使い勝手もよかったので。
私のVoice-Trek DM-20。美しい本体、しかしモノラル録音。ステレオ録音するためには外付けマイクを付けて頭でっかちになる...。
◆録音性能は年々良くなっている
廿:今使っているDS-750は外付けマイクなしでステレオ録音できますが、録音性能は、モノラル録音モード同士で比べても、やっぱり新しい機種のほうがいいんでしょうか。
喜田:良くなっています。
廿:素人な質問で恐縮ですが、録音の性能は何で決まるものなんでしょうか。
喜田:一概に言えません。何をもって録音性能がいいと考えるか、いろいろな要素があるのです。
例えば周波数特性。低い音から高い音までどれぐらいの範囲が録れるかという特性ですが、これは録音性能の一つです。SN比というのもあります。SNとはシグナルとノイズ、余計なノイズをどれだけ拾うか拾わないかというのも、録音性能の一つです。
録音感度、すなわちどれぐらい遠くの小さな音まで録れるか。マイクの指向性や、選択できる音声ファイルの形式などもあります。
◆マイク感度「高」がいいかは状況による
喜田:どれをもって録音性能が良い悪いというのは言いにくいのですが、基本的には昔の機種より今の機種のほうが、すべての面において良くなってきています。録音性能に限らず、デザインや使い勝手など全部を良くしていこうと努力して、向上させています。
原田:DS-750は音が大きめに録れる印象があるのですが。
喜田:マイク感度が高く設定されていると、音を大きめに拾います。感度は、例えばDS-750では高・中・低と3段階で設定でき、必要ならさらに手動で細かく調整できるようになっています。ただ、マイク感度を上げるとノイズの音も大きめに拾いますから、いつでも「高」が最適というわけではありません。















