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ICレコーダーを骨までしゃぶる

ICレコーダー原論(オリンパスインタビュー)の最近のブログ記事

◆Voice-Trekは3モデルで展開
喜田:ICレコーダー「Voice-Trek」シリーズは、3モデルで展開しています。DS/DMシリーズは、最強のフラグシップモデル。Vシリーズは、ケーブルなしで本体から直接USB接続できるなど、手軽に使えるタイプ。その下に安価でシンプルなエントリーモデルとして、VNシリーズがあります。

 

014.jpg原田:V-72のレッドはきれいな色ですね。

 

喜田:女性のユーザーさんも多いので、暖色系の色も出してみたのです。

 

菊池:首相のぶら下がり取材などをテレビで見ていると、このレッドは「おっ、うちのだ」とすぐ気づきますよ。

 

目立ちたければこれ、Voice-Trek V-72のレッド。7月28日のamazon価格では、同じV-72なのにホワイトが8,900円、バイオレットが10,580円、このレッドが11,622円と最も高い。

 

◆目立つ・目立たない、どちらがいい?
廿:今まで、ICレコーダーは目立たないほうがいいと思って、シルバーや黒を買っていたんです。でもICレコーダーが目立たないと、話す人は録音されていることをつい忘れてしまって、座談会などで2人3人が一度にしゃべり出してしまうことがあるんです。声が重なるとテープ起こしに苦労するので、できるだけ目立つ色を買ったほうがいいかなと、最近思うようになってきました。

 

喜田:目立たないICレコーダーがいいという要望は、たしかに多いですね。録音中に点灯する赤いLEDランプが気になるという声も多いので、最近は録音中でもLEDがつかないよう設定できるようにしています。
 

◆ICレコーダーは分化していく
喜田:その他のラインアップとしては、まず音楽録音がメインのリニアPCMレコーダーがあります。昔、ソニーさんが「デンスケ」という機種を出して生録(ナマロク)ブームが起きましたが、リニアPCMレコーダーはそれに置き換わるようなポジションといえます。
それから、ラジオの受信と録音もできるラジオサーバーポケットがあります。

 

廿:ラジオ機能が搭載されている機種って、需要は伸びているんでしょうか。

 

喜田:ラジオは、聞く人と全く聞かない人の両極端に分かれる傾向があるので、聞かない方からは「なんでこれが売れるの?」と不思議がられますね。聞く人の中でも聞き方に違いがあって、仕事中や運転中などの「ながら聞き」と、語学番組など録音してでも聞きたいという用途があります。テレビはビデオ録画という方法がありますが、ラジオにはそれに該当するものがなかったので、録音できる機種は順調に売上げを伸ばしています。

 

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→Voice Trek V-82、ラジオサーバーポケット PJ-10、リニアPCMレコーダー LS-11を実際に使ってみた

廿:そもそもICレコーダーって何でしょうか。

 

喜田:ICレコーダーという名前は、実は日本でしか通用しないのです。

 

◆デジタルボイスレコーダーという名称が普通
廿:えっ、そうなんですか。

 

喜田:アナログ録音からデジタル録音の時代に移行したとき、テープではなく本体内蔵のICメモリ(半導体メモリ)に録音していくので、ICレコーダーと呼ばれるようになったわけです。海外では、デジタルボイスレコーダーと呼ばれています。
オリンパスの製品も、国内向け製品はここに「Voice-Trek」という文字を入れていますが、外国向けは「DIGITAL VOICE RECORDER」となっています。

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廿:デジタルボイスレコーダー。その名前のほうがカッコいい気がしますね。つまり、ICレコーダーはデジタル録音であることが本質なわけですか。

 

喜田:そうです。カセットテープなどアナログな媒体に録音する機材とは区別されるわけです。
オリンパスの最初のICレコーダーは1998年に出ています。このとき、アナログ録音機のパールコーダーとは別のシリーズということで、Voice-Trekという名称をつけたのです。ICレコーダーは、このころ各社ほぼ一斉に発売されたはずです。


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◆1998年、録音機器もデジタル化へ

最初のVoice-Trek。でもよく見ると、「Voice-Trek」ではなく「DIGITAL VOICE RECORDER」と印字されている(クリックで拡大)。これも海外仕様の製品らしい。

 

廿:この時期に発売されたというのは、何か理由があったんでしょうか。

 

喜田:カメラはもうデジカメが出ていましたし、デジタルの音楽プレーヤーも出始めていました。アナログからデジタルへというのは自然の流れだったと思います。カセットテープなどはテープの長さに録音時間が拘束されますが、デジタルになれば録音時間も多くできるなど利便性が増しますので。

 

菊地:それと、かつては半導体メモリの価格が非常に高かったため、ICレコーダーを製造する技術があっても製品化できずに止まっていたのです。この時期にメモリ価格が下がったので、各社発売に踏み切ったのだったと思います。

 

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「ICレコーダーを骨までしゃぶる」というこのコーナーは、実際に録音して機能を試したりして、結構独自なことをやっていると思う。しかし、そもそもICレコーダーとは何だろう。どんな歴史を持っているのだろう。これからどう進化していこうとしているのだろう。

 

◆そもそもICレコーダーとは
ICレコーダーについてベーシックなことをきちんと知らなければ、骨までしゃぶっているとは言えないのではないだろうか。

という問題意識のもと、ICレコーダーの国内シェア4年連続トップであるオリンパスイメージング株式会社に、ふだんこのコーナーを担当している原田文恵と一緒にお邪魔した。
(オリンパス記事は私が書きたかったので、今回はコーナーを乗っ取った。ごめんね、原田さん。廿里美)

 

オリンパス株式会社から映像(オーディオ含む)部門が分社化されて、オリンパスイメージング株式会社になったのが、2004年。私たちが「オリンパスのICレコーダー」と呼んでいる製品は、実際にはオリンパスイメージング社の製品ということになる。このあとも必要に応じて「オリンパス」と略称する。

 

◆オリンパスのレコーダーでオリンパスを取材!

迎えてくださったのは、オリンパスイメージング株式会社オーディオ事業推進部の課長喜田哲生さんとマーケティングサポート部の菊地義治さん。本日の録音機材は、私が今年2月に衝動買いしたオリンパスのVoiceTrek DS-750。

 

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喜田さんと私(廿)。真ん中でスタンドを立てているのが録音中のVoiceTrek DS-750。こうやってレコーダーを向こうに向けると、喜田さん側の声がメインで録音される。インタビュアー側の声と均等に録音したい場合は、ICレコーダーを横向きにセッティングすると、左右のマイクがそれぞれテーブルの向こうとこちらを拾う。

周囲のレコーダーはどれも取材のために喜田さんが持ってきてくださった分で、録音してはいない。本当は録音機材の不調などに備え、サブの録音機材を持参すべきなのだけど、DS-750が当てになるせいで、私は最近その用心を怠るようになってしまった…。

 

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