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第32回 録音なんてとんでもない? ICレコーダーへの抵抗感

――どうして医師の話を録音しなかったのですか。

「確かに簡単で便利そうですが、ICレコーダーを使うことになじめないんです。病院の先生というのは、私の世代からすると、とてもえらい人。20代、30代の若いお医者さんでも、ついつい敬語を使ってしまいます。そんな人相手に"自分は録音しているんだぞ、証拠を取っているんだぞ"というプレッシャーを与えることはできないし、何より先生を信頼していないと言っているようなものでしょう」

――カバンの中にICレコーダーを入れておいて、先生に知られないように録音するのはどうでしょう。メモとしてあとで聞くだけだったら、問題ないと思うのですが。

「そうやって隠して録音するのは、裏切っているような気がするんですよ。帰って一人で聞きながら、うしろめたさと優越感を感じるっていうのも嫌ですね」

――では、ご自身のお話を録音されるのも、気分が良くないですよね。

「そうですね。ついうっかりと、思ってもいないことを口に出してしまうということがあるじゃないですか。そういう言葉をあとで"こういうことを言っただろう、証拠があるんだ"と突きつけられたり、公表されたりしても困りますからね」

ICレコーダーや携帯電話の録音機能を使って録音するのは、現在では珍しいことではありません。しかし、このように録音に対して強い抵抗感を持っている人もいるのです。

事前に録音する承諾を得られればそれが一番ですが、特に許可を得ずに、個人でメモに利用するために録音するという場合でも、ICレコーダーが人から見えないようにするなど周囲にも配慮して、あらぬ誤解を受けないよう注意しましょう。



文●原田文恵

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