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ICレコーダーを骨までしゃぶる

第1回 マイクの指向性を最適化する

ICレコーダー(ボイスレコーダー)は、使いこなせばデジタル機器のスーパースター。 「あたため」ばかり使われる電子レンジと同じで、高性能なのにユーザーが追いついてないわけです。
ICレコーダーを骨までしゃぶりつくしましょう。

 

●ICレコーダーは用途に応じて買い分けが必要?
~ビジネス編~


家電販売店でICレコーダーを見ると、「会議録音に最適」の文字が。なぜ会議に最適なのでしょう? ICレコーダーは講演の録音や取材には向かないのでしょうか?
会議や審議会、座談会などを録音する場合、テーブルを囲んで複数の人が話をします。
ここで大事なのはマイクの指向性です。指向性が高いと一つの方向、指向性が低いと幅広い方向に感度を持ちます。
指向性の高いマイクを内蔵したICレコーダーで会議を録音した場合、マイクが向いている方向にいる人の声はバッチリ録音できても、それ以外の方向にいる人の声はよく聞こえないということになります。
指向性の低いマイクなら、テーブルの真ん中に置いておけば全方向にいる人の声を均一に(声の大小の差はあります)録音することができます。
逆に、講演や1対1の取材などでは前方にいる一人の声を拾うのが目的なので、指向性の高いマイクが向いています。

 

 

つまり、「会議に最適」なのは、「指向性の低い・全方向に感度があるマイクを装備したICレコーダーである」ということになります。
しかし、最近では指向性が切り替えられるICレコーダーが発売されていますので、「会議用」「講演用」「取材用」などと買い分ける必要はありません。用途に応じて内蔵マイクを切り替えればOKなのです。

 

ただし、音楽を録音したり再生したりする場合はまた選び方が違ってきます。

音をリアルに再現するためには、どのようなICレコーダーを選べばいいのでしょうか。
次回は音質にこだわる「音楽編」です。

 

文●原田文恵(あやめ)