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ICレコーダーを骨までしゃぶる

  マイクの性能録音形式データ容量デザイン付属ソフトなど、ICレコーダーを選ぶ基準は人それぞれ。「ICレコーダーを骨までしゃぶる」第7回からは、製品を実際に使って使用感や性能を紹介する、製品レビューシリーズをスタートします。

 

 

第7回と8回は、編集部オススメのICレコーダー、三洋電機 ICR-PS504RMOLYMPUS DS-750の特長をご紹介します。どちらもリニアPCM録音ができるハイスペックな機種ながら、録音シーンセレクトボタン録音形式や指向性が一括設定でき、使いやすさにも配慮されたICレコーダーです。しかし、比べてみるとそれぞれの個性が浮き彫りに。どんなICレコーダーを買うか迷っている方、これを読めばどんなICレコーダーが欲しいのかが分かります!

 

 

 

 

性能+手軽さ重視派にオススメ!

3マイクシステム搭載のコンパクト&簡単操作ICレコーダー

三洋電機 ICR-PS504RM(市場価格 16,000円前後)

 

 


まずご紹介するのは、三洋電機の「Xacti」シリーズ・ICR-PS504RMです。

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ICR-PS504RM

 

 

sanyo100216_ICR-PS502RM_2_b.jpgICR-PS502RM 

 

 

効率よく集音する3マイク搭載

製品写真写真上部の「ZOOM」の文字が入った部分が、遠くの一方向を集中して録音する指向性ズームマイク。両脇は全方向にいる人の声を幅広く拾う全方向性ステレオマイク。3つのマイクを切り替えることにより、録音したい音をよりクリアに、効率よく録音することができます。

※指向性マイクについての解説はこちら

指向性ズームマイク・MP3・ビットレート128kbpsで実際に録音してみました。

 

 

 

 

 

音声はこちら→ SANYO_PS504RM.MP3

 

 

ICレコーダーを目の前に置いているのが廿です。廿の後ろにあるスピーカーから音楽が流れています。指向性ズームマイクを2mほど離れたところで話している筆者に向けて録音しています。ICレコーダーに近い廿の声よりも離れている原田の声がクリアに大きく録音されていることが分かります。

 

 

 

 

USBダイレクト接続

パソコンとダイレクト接続ができるかどうかは重要なポイント。コードいらずで、USBメモリのような感覚で使えます。AC駆動なので、ダイレクト接続で充電しながら録音・再生ができます。

 

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背面のスイッチをスライドするとふたが開き、USB端子が出てくる

 

 

 

分かりやすい表示

キレのあるオレンジ色に点灯するディスプレイ。録音シーンセレクト画面では絵を使うなど、見やすさ、分かりやすさへのこだわりが感じられます。録音中は録音ボタンが赤く光るので、録音ボタンの押し忘れを防ぐことができます。

  

 

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コンパクトなボディにすべてを収納・操作が簡単

3マイク、USB端子を本体内に内蔵しているにもかかわらず、35.4×103×13.9mm、重さ 約53g(電池含む)というコンパクトさです。 

 

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高機能でありながら、ダイレクト接続できるUSB端子が本体に収められているのが高ポイント。しかも操作・設定が楽で表示が分かりやすいという、総合点の高いICレコーダーです。シンプルなデザインも好印象でした。

 

第8回は性能+音質重視派にオススメ! OLYMPUS DS-750をご紹介します。

マイクの性能録音形式容量デザイン付属ソフトなど、ICレコーダーを選ぶ基準は人それぞれ。「ICレコーダーを骨までしゃぶる」第7回からは、製品を実際に使って使用感や性能を紹介する、製品レビューシリーズをスタートします。

第7回と8回は、編集部オススメのICレコーダー、三洋電機 ICR-PS504RM とOLYMPUS DS-750の特長をご紹介します。どちらもリニアPCM録音ができるハイスペックな機種ながら、録音シーンセレクトボタンで録音形式や指向性が一括設定でき、使いやすさにも配慮されたICレコーダーです。しかし、比べてみるとそれぞれの個性が浮き彫りに。どんなICレコーダーを買うか迷っている方、これを読めばどんなICレコーダーが欲しいのかが分かります!
今回ご紹介するのは、OLYMPUS DS-750です。

  

 

性能+音質重視派にオススメ!

高音質録音にこだわった新開発マイク搭載・付属品も充実

OLYMPUS DS-750 (市場価格19,000円前後)

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原音を忠実に再現するために開発された高品質マイク
マイク正面・側面のフィルターの厚みを変更するなど、マイクだけではなくマイク周辺の設計も改良。DiMAGIC(ダイマジック社)のDVM*4技術を採用しており、離れた位置からの録音がよりクリアに。マイクへの徹底したこだわりが感じられます。

※DVMは一定の方向からの音を強調して録音することができるシステム。本体が小型でも高い精度での録音が可能になる

 

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 指向性ズームマイク・MP3・ビットレート128kbpsで実際に録音してみました。

 

音声はこちら→OLYMPUS_DS750.MP3

 

第7回の三洋電機 ICR-PS504RMと同時に、同じ場所から録音しています。ICレコーダーを目の前に置いているのが廿です。廿の後ろにあるスピーカーから音楽が流れています。指向性ズームマイクを2mほど離れたところで話している筆者・原田に向けて録音しています。
原田の声がクリアに録音されており、大きくはっきりと録音されているのが分かります。

 

 

サウンド編集ソフトOlympus Sonority Basicが付属
マルチトラックサウンド編集、波形編集、再生機器に合わせたフォーマットでの保存などができる本格的なソフトを同梱しています。

 

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マルチに活躍するケースが付属
ICレコーダーのスタンドとしても使えるケースには、ベルトを通すクリップや三脚穴がついてます。スタンドを立てておくことで、テーブルに物を置く音などの不快な雑音を軽減。アクセサリー(別売)の三脚もより便利に使って本格的な録音が可能になります。

 

 

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重厚な見た目だが実はコンパクト

大きさは110×38.9×16mm、重さは84g(電池含む)。大きく見えますが、4GBの内蔵メモリと外部メモリを備えてこのサイズ。かなりコンパクトだといえます。

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音へのこだわりが詰まったDS-750。指向性マイクで録音した音のクリアさに驚きでした。USB接続ケーブルを使用すれば、AC駆動でパソコンから充電しながら録音再生ができます。音にこだわるための機能や付属品・ソフトがあるぶん、値段はICR-PS504RMより高めといったところです。

 

 

高音質のほうがいいかそれほどこだわりはなく、手軽に簡単に使いたい方には三洋電機 ICR-PS504RM、とにかく音質を追究して、波形編集まで行いたいという方にはOLYMPUS DS-750がオススメです。

 

 

 

 

次回はテレビCMも放送されている革命的な三洋電機のICレコーダー、ICR-XPS03MFをご紹介します。

シンプル、かわいい、高級感があるICレコーダーは数あれど、ここまでスタイリッシュなICレコーダーはありませんでした。

ICレコーダーにマルチクレードルが付属しているので、家電量販店でも目をひいています。

今回は、テレビCMも放送されている革命的なICレコーダー、三洋電機 ICR-XPS03MFをご紹介します。

 

 

音楽+デザイン重視派にオススメ!

スタイリッシュ&コンパクト・マルチクレードル付属

ICR-XPS03MF (市場価格20,000円前後)

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デザイン性とコンパクトさを追究

表面はフラットになっており、凹凸がありません。起動すると画面とボタンが車の運転席前面にあるパネルにのように赤く光ります。

薄さは約9.4mm、重さは約50gというコンパクトサイズ。ストラップをつけて首から下げたり、ポケットに入れたりして持ち歩いたりしても邪魔にならないサイズです。 

 

 

 

 

 

IMG_1989.JPG 上がICR-XPS03MF。下は携帯電話

  

 

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チルトアップ方式の3マイクを搭載 

類を見ないコンパクトなサイズながら、指向性ズームモノラルマイクと全方向性ステレオマイクを搭載しています。マイクの指向性を切り替えることで、より効率的に集音することができます。

チルトアップ方式とは、机などに直接ICレコーダーを置くときに、マイク部分を立ち上げておくことができる方式。これによって、机に物を置く音などのノイズを軽減することができ、集音性も高まります。

 

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高機能なICレコーダーが次々と登場していますが、

 

「録音形式にはこだわらないので、シンプルなものがほしい」

「最低限の機能がついていれば十分」

「とにかく安いもの!」

という人もいるでしょう。

 

今回は、録音形式はMP3だけとシンプルかつ1万円以下で買えるICレコーダー・SONY ICD-UX200をご紹介します。

 

シンプル&リーズナブル派にオススメ

 

SONY ICD-UX200(市場価格8,000円前後)

 

 SONY ICD-UX200.png

 

 

パソコン接続ができないタイプなら、5,000円程度で買えるものもあります。

しかし、いくら金額が安くてもパソコン接続ができないものは不便なもの。パソコンで編集することがないにしても、外部にデータを保存しておくことができず、データがいっぱいになったら次々と消していくしかないからです。

 

SONY ICD-UX200はパソコン接続ができますが、録音形式はMP3のみです。高機能派には少々寂しく感じるかもしれませんが、データが軽く汎用的なMP3は最も使いやすい録音形式。会議や取材の音声を録音するならMP3で十分なので、音楽を臨場感を出せるように録音するような使い方をしないのであれば問題ありません。

 

実際に録音した音声はこちらです→ SONY ICD-UX200.mp3

 

 

USBダイレクト接続

コードを使用せずにパソコンと接続し、データ転送ができるダイレクト接続す。

背面のスイッチをスライドすると、ふたが空いてUSB端子が現れます。スイッチをスライドさせてUSB端子を収納すると、同時にふたが閉まります。

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第10回 ICレコーダー製品レビュー<SONY ICD-UX200>

こちらの記事で、USBダイレクト接続について書きました。

筆者はこのICレコーダーを持っています。

「ダイレクト接続ができる」を条件の一つとしてICレコーダーを探していてSONY ICD-UX200を買うことに決めました。

ネットショップで注文し、自宅に届いたICD-UX200をワクワクしながら自宅パソコンに接続!…しようとしたのですが…。

 

 

 

ささりませんでした。

 

 

 

筆者自宅PCのUSB端子接続部分は、このようになっています。

 

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上下に段差があるため、つかえてUSB端子をさすことができないのです。

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 こんなことに気がつかなかったなんて…とがっかりしたり反省したりです。

 

 

ICD-UX200には延長コードがついているので、その後何の問題もなく気に入って使っていますが、ICレコーダーのダイレクト接続に期待していらっしゃる方は、パソコンのUSB接続口が筆者のパソコンのようになっていないかチェックしてみてくださいね。

 

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文●原田文恵(はらだあやめ)


 リニアPCMレコーダーはゴロンとした重厚な見た目なものが多いのですが、見た目スッキリのものもあるのです。

今回は三洋電機のXactiシリーズ、ICR-PS605RMをご紹介します。

 

6マイクシステム&シャープなリニアPCMレコーダー

ICR-PS605RM(市場価格3,3000円前後)

 

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6マイクシステム×96kHz/24bit リニアPCMの音質

音をどんどん吸い込んでしまいそうなマイク部です。全方向性のステレオマイク×2、指向性マイク×2、高周波用ステレオマイク×2。音楽、会議、講演、インタビューなど、シーンに合ったマイクに切り替えることで効率的に集音します。

「録音シーンセレクト」で簡単にこだわりのマイクを使いこなすことができます。

実際に録音した音声はこちらです→ PS605PM.MP3(MP3×128kbps指向性マイク)。

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シャープなデザイン

マイク性能・高音質録音にこだわりつつも、Xactiシリーズのスッキリしてシャープなデザインが損なわれていません。凸凹が少なく、幅広い層に受け入れられるデザインになっています。

 IMG_2042.JPGIMG_2021.JPGのサムネール画像

 

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ICレコーダーで録音した音声を聞いてみたら、「ガサガサ、ガチャガチャ」雑音が入っていて、肝心な部分が聞こえない!」…ということはよくあります。
 今回は、会議やインタビューなどをICレコーダーで録音するときの雑音対策についてご紹介します。

 

 ICレコーダーを胸ポケットに入れる
 ICレコーダーが話し相手に見えないように胸ポケットに入れて録音する人は多いのですが、衣擦れの音は想像以上に大きな雑音になります。
 ICレコーダーをポケットに入れるときは、ピンマイクを襟につけて録音すると衣擦れの音がほとんどしません。電話録音用マイクを接続し、胸ポケットから少し出しておいてもOKです。ピンマイクが見えるのも困るという場合は、胸ポケットではなくカバンの中に入れて録音するほうが雑音が少なく、クリアに録音できます。


・胸ポケットに入れて録音→poke.mp3
・胸ポケットに入れ、ピンマイクを襟につけて録音→poke_pin.mp3
・カバンの中に入れて録音→bag.mp3
・カバンの中に入れ、電話録音用マイクをつけて録音→bag_pin.mp3

 

poke_pin.JPG

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「ICレコーダーを骨までしゃぶる」というこのコーナーは、実際に録音して機能を試したりして、結構独自なことをやっていると思う。しかし、そもそもICレコーダーとは何だろう。どんな歴史を持っているのだろう。これからどう進化していこうとしているのだろう。

 

◆そもそもICレコーダーとは
ICレコーダーについてベーシックなことをきちんと知らなければ、骨までしゃぶっているとは言えないのではないだろうか。

という問題意識のもと、ICレコーダーの国内シェア4年連続トップであるオリンパスイメージング株式会社に、ふだんこのコーナーを担当している原田文恵と一緒にお邪魔した。
(オリンパス記事は私が書きたかったので、今回はコーナーを乗っ取った。ごめんね、原田さん)

 

オリンパス株式会社から映像(オーディオ含む)部門が分社化されて、オリンパスイメージング株式会社になったのが、2004年。私たちが「オリンパスのICレコーダー」と呼んでいる製品は、実際にはオリンパスイメージング社の製品ということになる。このあとも必要に応じて「オリンパス」と略称する。

 

◆オリンパスのレコーダーでオリンパスを取材!

迎えてくださったのは、オリンパスイメージング株式会社オーディオ事業推進部の課長喜田哲生さんとマーケティングサポート部の菊地義治さん。本日の録音機材は、私が今年2月に衝動買いしたオリンパスのVoiceTrek DS-750。

 

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喜田さんと私(廿)。真ん中でスタンドを立てているのが録音中のVoiceTrek DS-750。こうやってレコーダーを向こうに向けると、喜田さん側の声がメインで録音される。インタビュアー側の声と均等に録音したい場合は、ICレコーダーを横向きにセッティングすると、左右のマイクがそれぞれテーブルの向こうとこちらを拾う。

周囲のレコーダーはどれも取材のために喜田さんが持ってきてくださった分で、録音してはいない。本当は録音機材の不調などに備え、サブの録音機材を持参すべきなのだけど、DS-750が当てになるせいで、私は最近その用心を怠るようになってしまった…。

 

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廿:そもそもICレコーダーって何でしょうか。

 

喜田:ICレコーダーという名前は、実は日本でしか通用しないのです。

 

◆デジタルボイスレコーダーという名称が普通
廿:えっ、そうなんですか。

 

喜田:アナログ録音からデジタル録音の時代に移行したとき、テープではなく本体内蔵のICメモリ(半導体メモリ)に録音していくので、ICレコーダーと呼ばれるようになったわけです。海外では、デジタルボイスレコーダーと呼ばれています。
オリンパスの製品も、国内向け製品はここに「Voice-Trek」という文字を入れていますが、外国向けは「DIGITAL VOICE RECORDER」となっています。

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廿:デジタルボイスレコーダー。その名前のほうがカッコいい気がしますね。つまり、ICレコーダーはデジタル録音であることが本質なわけですか。

 

喜田:そうです。カセットテープなどアナログな媒体に録音する機材とは区別されるわけです。
オリンパスの最初のICレコーダーは1998年に出ています。このとき、アナログ録音機のパールコーダーとは別のシリーズということで、Voice-Trekという名称をつけたのです。ICレコーダーは、このころ各社ほぼ一斉に発売されたはずです。


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◆1998年、録音機器もデジタル化へ

最初のVoice-Trek。でもよく見ると、「Voice-Trek」ではなく「DIGITAL VOICE RECORDER」と印字されている(クリックで拡大)。これも海外仕様の製品らしい。

 

廿:この時期に発売されたというのは、何か理由があったんでしょうか。

 

喜田:カメラはもうデジカメが出ていましたし、デジタルの音楽プレーヤーも出始めていました。アナログからデジタルへというのは自然の流れだったと思います。カセットテープなどはテープの長さに録音時間が拘束されますが、デジタルになれば録音時間も多くできるなど利便性が増しますので。

 

菊地:それと、かつては半導体メモリの価格が非常に高かったため、ICレコーダーを製造する技術があっても製品化できずに止まっていたのです。この時期にメモリ価格が下がったので、各社発売に踏み切ったのだったと思います。

 

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◆Voice-Trekは3モデルで展開
喜田:ICレコーダー「Voice-Trek」シリーズは、3モデルで展開しています。DS/DMシリーズは、最強のフラグシップモデル。Vシリーズは、ケーブルなしで本体から直接USB接続できるなど、手軽に使えるタイプ。その下に安価でシンプルなエントリーモデルとして、VNシリーズがあります。

 

014.jpg原田:V-72のレッドはきれいな色ですね。

 

喜田:女性のユーザーさんも多いので、暖色系の色も出してみたのです。

 

菊池:首相のぶら下がり取材などをテレビで見ていると、このレッドは「おっ、うちのだ」とすぐ気づきますよ。

 

目立ちたければこれ、Voice-Trek V-72のレッド。7月28日のamazon価格では、同じV-72なのにホワイトが8,900円、バイオレットが10,580円、このレッドが11,622円と最も高い。

 

◆目立つ・目立たない、どちらがいい?
廿:今まで、ICレコーダーは目立たないほうがいいと思って、シルバーや黒を買っていたんです。でもICレコーダーが目立たないと、話す人は録音されていることをつい忘れてしまって、座談会などで2人3人が一度にしゃべり出してしまうことがあるんです。声が重なるとテープ起こしに苦労するので、できるだけ目立つ色を買ったほうがいいかなと、最近思うようになってきました。

 

喜田:目立たないICレコーダーがいいという要望は、たしかに多いですね。録音中に点灯する赤いLEDランプが気になるという声も多いので、最近は録音中でもLEDがつかないよう設定できるようにしています。
 

◆ICレコーダーは分化していく
喜田:その他のラインアップとしては、まず音楽録音がメインのリニアPCMレコーダーがあります。昔、ソニーさんが「デンスケ」という機種を出して生録(ナマロク)ブームが起きましたが、リニアPCMレコーダーはそれに置き換わるようなポジションといえます。
それから、ラジオの受信と録音もできるラジオサーバーポケットがあります。

 

廿:ラジオ機能が搭載されている機種って、需要は伸びているんでしょうか。

 

喜田:ラジオは、聞く人と全く聞かない人の両極端に分かれる傾向があるので、聞かない方からは「なんでこれが売れるの?」と不思議がられますね。聞く人の中でも聞き方に違いがあって、仕事中や運転中などの「ながら聞き」と、語学番組など録音してでも聞きたいという用途があります。テレビはビデオ録画という方法がありますが、ラジオにはそれに該当するものがなかったので、録音できる機種は順調に売上げを伸ばしています。

 

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