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ICレコーダーを骨までしゃぶる

取材や会議録音で普段ICレコーダーを使っている人は、録音すること・されることに慣れていて、プライベートでもメモ代わりにICレコーダーを使う人が増えています。しかし一方で、「ICレコーダーで録音なんて絶対に嫌」というもいます。


録音するのにも、されるのにも抵抗があるという白木洋次さん(63歳・男性)に、録音にまつわる、あるエピソードを聞くことができました。

USB_PC.jpgのサムネール画像
白木さんはある病気で病院に通っています。病院に行くたびに医師から病気や薬について説明があるのですが、体調が良くないにも関わらず、薬や今後の治療について、多くのことを覚えて帰らなければなりませんでした。そのことを娘に話したところ、

「先生の言うことを録音しておいでよ。そうしたら録音した音声を私たちも聞いて、一緒に薬の飲み方なんかを注意できるでしょう」

と言われ、ICレコーダーを渡されたそうです。しかし白木さんは、その医師の説明を録音することはありませんでした。


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ICレコーダーには、「ノイズカット」「ノイズキャンセル」など、ノイズを低減してくれる機能がついているものがあります。
エアコンの「ゴーッ」という音などや、パソコンのハードディスクが回る「ブーン...」という電気製品のノイズが大きいと、話者の発言をかき消してしまいます。ノイズを低減してくれる機能を使えば、どこに置いてもノイズを小さくして録音してくれるのでしょうか。ノイズ低減機能の実力は? SONY ICD-UX200のノイズカット機能を検証してみました。

外付けハードディスクが置いてある机の上で録音
パソコンやハードディスクが置いてある机の上にICレコーダーを置いて録音すると、ディスクの回るノイズが入ってしまいます。この状態で、ノイズカット機能をオンにした場合とオフにした場合の音を比べてみました。

ノイズカットオフの音声→off1.mp3
ノイズカットオンの音声→on1.mp3

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ノイズカットオフの波形


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ノイズカットオンの波形

※波形についてはこちらをご覧ください


録音してみたところ、二つの音は、良くも悪くもあまり差がないようです。

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筆者のICレコーダーの横には「DPC」というスイッチがあるのですが、正直言って、筆者はこれまで、この「DPC」という機能を使ったことがありません。

「DPC」とは、「デジタルピッチコントロール」の略で、音声を再生するときに速度を速くしたり遅くしたりすることができる機能です。筆者はいつも、ICレコーダーで録音したあとはデータをパソコンに転送して音声再生ソフトで聞くため、ICレコーダーで再生することはほとんどなかったのです。しかし、先日、語学学習用アプリを携帯電話にダウンロードしようとしたところ、容量オーバーでダウンロードできなかったため、ICレコーダーを語学学習に使うことにしました。

第27回「ICレコーダーを学習に利用する」でご紹介したように、ICレコーダーに学習用の音声を保存します。その音声をゆっくり再生して発音を確かめながら聞くために、デジタルピッチコントロール機能は便利そうです。
そこで今回は、SONY ICD-UX200のデジタルピッチコントロール機能を実際に使って再生し、聞こえ方を検証してみることにしました。ICD-UX200では、-50%~+100%の間で調整が可能です。


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これまで「ICレコーダーを骨までしゃぶる」では、主にビジネスシーンで使われるICレコーダーについてご紹介してきました。しかしICレコーダーは、ビジネスシーンだけではなく、音楽や野鳥の声などを録音するときにも活躍しています。中でも音楽機器メーカーのローランドが発売しているレコーダーは、音楽録音用として多くのミュージシャンに愛されています。

35回・36回と2回にわたって、ローランドのレコーダーR-1で音楽を録音されている大崎靖史さんにお話を伺い、音楽録音に特化したレコーダーの魅力に迫ります。
大崎さんは民謡とフォークを融合させた「民謡フォーク」を演奏するユニット「満月」で歌とギターを担当しており、練習やライブを録音するためにローランド R-1を使っていらっしゃいます。

r1-4.jpgのサムネール画像
写真中央が大崎さん

R-1はローランドのRシリーズで最初に出たレコーダーです。同じポータブルタイプのレコーダーでは、現在R-05R-26が発売されています。
※R-1は現在販売完了

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r1-4.jpg第35回では、「民謡フォーク」の演奏をしている大崎さんがローランドR-1を購入したきっかけや使用感についてお話を伺いました。第36回では引き続き、音楽を録音するときのエフェクト(※1)や録音後の音声の加工についてうかがいます。

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―― 練習のときとライブの本番で、録音の仕方は違いますか?
長時間録音するとデータがかなり重くなるので、練習では録音モードをMP3の320kbpsにしています。本番では音質重視で、WAVE(リニアPCM方式)で録音します。

―― 録音するときにどんな機能を使いますか?
リミッターという、大きすぎる音をほかの音の大きさに近く、平坦にしてくれる機能があるのですが、これをドラムやベースなど音の大きな楽器の演奏が入るときに使っています。マスタリング(※2)というエフェクトもボーカルや音の粒立ちが良くなるので愛用しています。どちらのエフェクトも、お客さんがライブで聞く生の音に近い、自然な聞こえ方に近づけることができるんです。
エフェクトをかけながら録音することも、録音後にエフェクトをかけながら再生することもできます。私はほとんどの場合、録音後にデータをパソコンに取り込んでから、ソフトでもエフェクトをかけて加工していますね。

※1 エフェクト...録音現場での聞こえ方と同じように、自然な聞こえ方に調整する効果。マイクを通すことで平坦になった音を聞き取りやすくしたり、迫力のある音を原音に近い状態で再現することができる。

※2 マスタリング...ぼやけた音を明瞭にしたり、音の大きさをそろえたりするエフェクトの一つ。

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「第35回 音楽シーンで使われるICレコーダー ローランド R-1(1)」
第3回第4回の「ICレコーダーで電話を録音する」で、電話録音についてご紹介しました。 イヤホン型の電話録音用マイクを使えば、音楽を聞いているような見た目で周りの目が気にならないのですが、いつもICレコーダーを持ち歩いているとは限りません。また、電話がかかってくる時間が決まっているわけではないので、電話がかかってきてからあわてて録音の準備をしなければならないという面もありました。

今回は、そういったマイナス面を解消する、おすすめのアプリをご紹介します。

TelRec ※Androidのみ、フリー版・有料版(300円)

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このアプリはスマートフォンに常駐して、電話をかけたとき、かかってきたときに自動で通話を録音してくれます。これならいつ電話がかかってきてもあわててICレコーダーを接続する必要はなく、録音し損ねることがありません。データフォルダに保存されている音声ファイル(3gp)をメールに添付したり、Evernoteに保存して同期するなどして、パソコンへのデータ転送も簡単にできます。

アプリを常駐させておかなくても手動で録音が可能。通話していないときには ボイスレコーダーとして録音することもできます。


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前回の37回で、Androidのスマートフォンで使える通話録音アプリ「TelRec」をご紹介しました。記事を書くために「TelRec」を筆者の携帯電話に常駐させ、実験をしていたところ、「常駐させておいて良かった」と思う出来事が二つありました。今回はその体験レポートをお届けします。

IMG_0068.JPGのサムネール画像のサムネール画像 12月17日土曜日のこと。筆者は普段、主にメールで仕事その他のやりとりをしているのですが、最近はいつになく多くの電話を携帯電話にいただきます。年末進行でメールを待っている時間があまりないため、電話をかけてすぐに話したいという方が増えるようです。

「19日の18時に資料を持っていきますね」
「○さんの電話番号が分かりました、×××-×××...」
「あのお店は火曜日が定休で、普段は9時から18時に開いているそうです」
「まだ資料が集まっていないのはAさんと、Bさんと、Cさんで、私のほうで分かるDさんとEさんには連絡しておきます。Fさん、Gさんにはメールで連絡をお願いします」

日付や時間などの数字が複数出ており、初めて聞く人名の羅列もあります。出先で電話を受けたので手元にメモ用紙がなく、青くなった瞬間に思い出しました。この通話は「TelRec」で自動的に録音されていたのです。
記憶力に自信がないわけではありませんが、複数の電話を混同して覚えていないかどうか少々不安に思いました。念のためあとから通話を聞き直してみると、記憶とちゃんと合っていて、安心することができました。


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昨年末、廿から「新しいICレコーダーを買いたいのですが、おすすめの機種はありますか」 というメールが届きました。廿はOLYMPUSのDS-750という高額機種を2010年に買っています。それなのになぜもう1台必要なのでしょうか? 廿に話を聞いてみました。

***

なぜ2台目が必要なのか?
原田 あんなにいいレコーダーを持っているのに、どうしてもう1台、ICレコーダーがいるんですか? 何か気に入らない部分があったとか。

廿 いえいえ、純粋に仕事のためにもう1台必要だなと思ったんです。私は家に仕事を持ち帰ることがあるんです。たまたま家で仕事をしているときに3gp形式の音声が来たんですが、なぜかどのソフトを使ってもMP3に変換できなかったんですよ。それで、パソコンに接続しているスピーカーにICレコーダーを接続して、パソコンで3gpの音声を再生しつつ録音しようと思ったんです。ところがICレコーダーを会社に置いてきてしまって。あわてて夫に車を出してもらい、会社にICレコーダーを取りに行ったんですよ。

原田 それは大変でしたね。

廿 それだけじゃないんです。ICレコーダーと付属のUSBケーブルを家に持ち帰ったんですけど、スピーカーとICレコーダーはUSBケーブルじゃなくて、ヘッドホン端子やマイク端子に接続するケーブルがないと駄目なんです。このときはたまたま夫がそれを持っていたのでなんとかなったんですが。そんなヒヤヒヤすることがあったので、やっぱり家にも1台、ICレコーダーを置いておかなければ駄目だと思って。


2台目はどんなICレコーダーが最適?
原田 そうだったんですね。じゃあ、どんなレコーダーが欲しいというご希望はありますか?

廿 とにかく家でスピーカーに接続して録音するのが主な目的で、遠くの声をクリアに拾いたいわけではないので、そんなに高性能機種でなくていいんです。でも、仕事で使うものだし、いくら安くても録音状態が良くないのは避けたいですね。あと、原田さんが持っているSONYの ICD-UX200が、ピンク色でかわいいなと思っていたんですよ。私も今度はデザインや色がかわいいのがいいな。それと、今までオリンパスのICレコーダーばかり使ってきたので、今回は違うメーカーを買いたいですね。


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前回・39回で廿が買う!と決めたICレコーダー、ICD-UX523F。今回は、廿の手元に届いたICレコーダーを早速借りてきましたので、レポートします!

ラジオも機能も連携も◎
いろいろな録音パターンが自由自在
ICD-UX523F(N)[※シャンパンゴールド] (市場価格9,000円前後)

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オーディオコード付属
今回、廿が2台目のICレコーダーを購入したのはパソコンやパソコンに接続したスピーカーからICレコーダーに録音するためです。ICD-UX523Fには、ラジカセやテープレコーダーから録音するために、オーディオコードが付属しています。このコードでカセットデッキやスピーカーなどの機器とICD-UX523Fをつないで録音します。パソコンに接続したスピーカーからもこのオーディオコードを使って録音できますので、廿の目的にぴったりです。

ICレコーダーからUSBダイレクト接続ができますが、こんな場合も困らないように、 延長コードもついています。

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コンパクト&軽量
メーカーサイトで見ると大きい感じがしたのですが、筆者が持っているICD-UX200は36.6×98.5×14.6mm、523Fは36.6×102×13.7mm。大きさはほとんど変わらず、重さはまったく同じです。

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FMラジオが聞ける
FMチューナー内蔵で、ラジオを聞くことができます。付属のイヤホンがアンテナになっており、このイヤホンを接続することでラジオを聞けます。ラジオの録音もでき、音質はクリアです。


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このたび、筆者は新しいICレコーダーを購入し、今後はそのICレコーダーをメーンに使うことにしました。

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タイトルと上の写真を見て、「前回紹介したICレコーダーと同じじゃないの?」と思われた方がいらっしゃるかもしれません。そうです。このICレコーダーは、前回ご紹介したものと同じ機種の、色違いです。
前回・41回の最後で、筆者は次のように書きました。
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本来ならばいろいろなICレコーダーをレポートするために、私と廿が違う機種を持っていたほうがいいのです。そのほうがいいのですが、私もICD-UX523Fを買ってしまいそうです。
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本来なら廿と違う機種を買ったほうがいいのは分かっているのですが、次のような理由でICD-UX523Fがさらに欲しくなってしまい、背中を強く押されてしまったために、同じ機種を買うことになってしまったのです。

オーディオコードが秀逸
ICD-UX523Fにはオーディオ入力モードがあり、オーディオコードで接続した再生機器からの録音がクリアだったのはもちろん、オーディオコードのきゃしゃさが筆者の心に刺さりました。

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左がICD-UX523F付属コード、右が市販されているオーディオコード


クリアに録音できただけではなく、コードがコンパクトで、カセットデッキからの録音もスマートにできます。持ち歩くときにも邪魔にならなそうで、人の物ながらとても気に入っていました。
ちょうど廿のICD-UX523F(N)を借りてすぐに、カセットテープに録音された音声をMP3形式の音声データに録音しなおす用事ができました。カセットデッキから録音する用事は数日後に迫っていましたが、廿に借りているICレコーダーを筆者の用事に使うわけにはいきません。

カセットデッキからMP3形式の音声データに録音しなおす機会はそんなにありません。今回、何としてもICD-UX523Fで、このきゃしゃなオーディオコードを使用して録音したくなりました。しかし、この時点では、10%ぐらいは「廿とは違うICレコーダーを」という気持ちが残っていました。ICD-UX523Fにはどんな色があるのかを今一度確かめるために、再度ICD-UX523Fのウェブサイトを見ていたとき、ある映像が頭に浮かんだのです。

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