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再生ソフトの5条件(第2回)――音声のタイムをコピー

明けましておめでとうございます。

「再生ソフトの5条件」の第2回です。年越しになってしまいました。

 

前回は、最初の2つの条件について書きました。

1)ちょっと戻りができる

2)フットスイッチが使える

 

今回は

3)音声のタイムをコピーできる

です。

 

アナログ時代のタイム表示は大ざっぱだった

テープレコーダーにも、タイムを表示する機能はありました。でもテレコとは、テープという薄くて伸びやすいものをぐるぐる巻き取りながら再生するアナログ方式です。秒単位までの正確さはありませんでした。

 

IMG_20160107_163227.jpg

 

ソニーのウオークマン。カウンターはどんな表示だったかなと数年ぶりに電源を入れようとしたら、電池が液漏れを起こしていました。もう使えそうにありません…。

 

ICレコーダーで録音する時代になると、デジタルなタイム表示が可能になりました。

そして、動画サイトなどが普及するにつれて、音声や動画のタイム表示は誰にとっても身近なものになりました。発注者から、タイムの入れ方について独自の指示があることが増えてきました。

 

 

私は、発注者から特に指示がなければ、次のようにタイムを付記しています。

聞き取れなかった箇所や文字を確認できなかった箇所の後ろに、カッコして音声のタイムを付記。

この●(01:56:22)につきましては

 

タイムの記載方法にバリエーションが増えてきた

それ以外に、発注者からは次のようなタイムの記載方法を指示されたことがあります。

1)文字起こししたファイル全体に、約5分に1回程度、タイムを記載

2)(1対1のインタビューで)質問者の発言と回答者の発言の間に、タイムを記載

3)全発言で、発言スタートのタイムを記載

 

3)の案件は、一人ひとりの発言が単語1個だったりするほど短く、発言の文字数よりタイムの文字数のほうが多いほどだったため、さすがにタイム付記の追加料金をいただきましたが。それ以外では、タイムを記載するかどうかで金額は変動させていません。

 

ES_time.jpg

最近使っている、ExpressScribeの設定画面。私はF5で「時間をコピー」にしています。

 

もはやタイムを手入力では仕事にならない

今やタイムの記載が特別なものでなくなった以上、また、記載されたタイムを参考にしながらお客さんが音声ファイルと文字起こし原稿を照合するようになった以上、「正確なタイムを」「簡単にコピーできる」機能が、音声起こしのソフトウエアには必要です。

 

音声起こしをしながら、「えーと、01、コロン、57、コロン、42」などと手で入力していては、「01:67:42」(←半角コロンと全角コロンの不統一、数字の打ち間違い)などといった誤入力を完全に防ぐことはできないからです。また、1発言ずつタイムを付記するような案件では、手入力だと作業時間が相当余計にかかるからです。

 

ちょっと戻りができて、タイムのコピーができる。ここで、おすすめの音声起こしソフトが絞られてきます。

 

MP3以外への対応は必要なのか

そして、5条件のうち4つ目はさらに問題です。

4)「mp3、wma、wav」以外の音声ファイルを再生できる

 

この4)が、今、音声起こし業界を揺るがす(?)大問題になりつつあります…。次回はこれについて書きますね。

 

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