テープ起こし・音声起こしの総合情報サイトokoso | 上手な録音起こし方の基本

上手な録音起こし方の基本

【話し言葉の処理】2.言い間違いと言い直し

セミナーでは、課題提出後の評価会で「どう処理するのが正しいのか」という質問が必ず出る。一つの正解はない。仕様による+用途による+発注者の考え方による、としか答えられない。では、どのような仕様・用途・発注者の考え方であれば、どういう言葉を・どう処理するのが・比較的まし、なのか。

 

◆テープ起こしに一つの正解はない
「仕様・用途・発注者の考え方」の組み合わせは無数にあるだろうから、それぞれについて正解を提示することは現実的ではない。だいいち、どの条件に対しても、おそらくただ一つの正解はない。探るのは「比較的まし」な方法であり、「正解なのか」という問いは立てない。

 

などと抽象的なことを書いていても理解しにくいので、しゃべり言葉がどんなものか、一例を挙げよう。

 

しゃべり言葉の例
「昨日ですかね、夜中、月曜日の納品だったんですね。月曜日、今日は何曜日だ、火曜日でしたっけ。あ、ごめんなさい、火曜日の10時、今日の朝納品のものがありまして。」

 

drill.jpgこれは私の著書『テープ&音声起こし 即戦力ドリル』に収録した「総合問題1」の音声の一部。実際の発話というのは、文字どおりに再現すると理解しにくいことが分かる。

 

もし目の前の相手が上のようにしゃべったとすると、火曜日の午後にそれを聞いている私たちは、重要でなさそうな部分は無意識に聞き流す。「今朝納品する仕事があったんだな」と、大ざっぱに要点をとらえている。
大ざっぱに要点をとらえるのが、話された言葉を → 聞く ことの特徴だ。耳と脳の要点抽出処理は優秀なのだ。

 

  〈1〉  〈2〉  次ページへ