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【話し言葉の処理】1.「話す→読む」にはねじれがある

今日から不定期連載するこのシリーズに【話し言葉の処理】というタイトルを付けた。
本当は【しゃべり言葉の処理】というシリーズ名にしたかったが、「しゃべり言葉」という言い回しは定着していないように思えたので「話し言葉」にした。
「話し言葉」には、整った語感がある。しかし、実際の私たちの発話というのは「しゃべる」という語感のほうが近い。整っていないのだ。

 

だから、正確に再現すればするほど、読んだとき理解できないものになっていく。あるいは、文章として読むには違和感のあるものになってしまう。話し言葉を忠実に文字化するとはどういうことか、忠実に再現しないとすればどのように処理するか。本シリーズではその問題を考える。

 

◆テープ起こしに「ねじれ」は必然的
そもそも、話し言葉というのは聞くものだ。

 

話された言葉を → 聞く
書かれた言葉を → 読む

 

テープ起こしの仕事は、口頭で発話された言葉を文章化する。受け手側は、口頭で発話された言葉を文章として読む。そこに、次のような「ねじれ」が生ずる。

 

話された言葉を
        → 読む

 

話された言葉をどう処理すれば、このねじれを緩和して、文字化・文章化・文書化できるのだろうか。

 

※文字化・文章化・文書化は意味が違う。しかしこれらの用語を厳密に使い分けるのは困難なので、本シリーズではそのときどきの流れで使ったり、このように並べて使ったりする。また、テープ起こしを職業にする人の呼び名として「オコシスト」を主に使う。


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